出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

女から逆ナンされるというクラブ

女から逆ナンされるというクラブがあるという。店に行ってみると異様なまでのハイテンションでどうやらきまっている様子。トランスってクスリと相性がいいしエッチ目的でもドラッグでヤリたくなってるから逆ナンされるのか。

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ゴールデン街の焼酎バーで知り合いのライターと飲んでいたときのこと。場所柄もわきまえず、工口談義に花を咲かせていたら、店のマスターがあきれたように咳いた。
「そんなにヤリたいなら、イイとこ教えてやろうか」
マスターは言う。すぐ近くに「X」というクラブがある。軽いオンナがわんさと集まっており、ただ踊ってるだけで、どんな男でも逆ナンされると。
「このあたりじゃ有名でさ、水商売のボーイとかが、仕事帰りに立ち寄ってる。もちろん、オレも逆ナンされたことがあるし、ダマされたと思って行ってみ」
ちなみに、このマスター、俳優の小林稔侍をダラしない顔にしたような、40がらみのオッサンである。早い話が、間違ってもクラブで逆ナンされるようなタマではないことを断っておく。
「はいはい、今度、ヒマがあったら行ってみますわ」酒の上のバカ話。で、終わるはずだったこのネタは、それから3カ月後に、再び火の目を見る。仕事で付き合いのある編集者からまったく同じ話を聞かされたのだ。「この前、『X」ってクラブに行ったら、2人組の女から逆ナンされてさ。結局、イイところで逃げられちゃったんだけど、あんなことってあるんだな」
果たして、偶然なのか必然なのか。真相を探ってまいります。新宿駅東口から、歌舞伎町の一番街をまっすぐ進み数分。そこに「X」はあった。

(ココかよ)何度か前を通ったことがある。入り口にはいつも怪しげな黒人が仁王立ちしてる店だ。今日は姿が見えないけど…。ビクビクしつつも、受付のにいちゃんに入場料の2千500円を支払い、地下1階の店へ。狭いフロアに足を踏み入れた途端、異様な雰囲気が漂ってきた。通常、この手のクラブは、客ウケを考え、ボップな内装にしてるもの。シルクスクリーンにVJが流れてたり、ミラーボールがキラキラ光ってるといった具合だ。

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ところが、Xの場合、フロアは前が見えないほど真っ暗。壁には宗教チックな仏像やマントラが描かれ、しかも、店内には恐ろしいほどマニアックなハードトランスが流れている。こんな場所で、本当に女が逆ナンしてくるのかよ。

現在、フロアに男5人と女3人の計8人。女のうち1人は男のツレみたいだから、純粋なターゲットは2人だけか。カウンターに移動、ジンを注文し、グイッと一杯。さあこれからどうする?とりあえず、手近な席で、オンナどもに流し目でも送ってみますか。

ほらほら、イイ男がいますよ。早く声かけてきてごらん。って、誰も気づいてねえじゃん!これ見よがしにフロアで踊ってみても、結果は同じ。まるで、オレなど存在しないかのごとき、シカトっぷりだ。ガセネタかよ…。早々にあきらめモードに入りかけたところで、異変が起きた。1人の女が突然、一心不乱に踊る中年男に話しかけたのだ。さりげなく2人に接近、耳をダンボのようにそばだててみると、
「…でさ、最近、欲しい…」「ん、あるよ…じゃあ」「…マジで?あ〜」

逆ナンって雰囲気でもなさそうだけど、この親しげな感じは単なる知り合いすか?いや、それにしちゃ男の体をベタベタ触りすぎじゃん?男も男で、鼻の下を伸ばしてるし。おまえらどんな関係なんだよ?状況がよく掴めないでいるうち、2人はゲラゲラと笑いながら、一緒に店を出ていってしまった。夜12時を回ると、店は急激に盛り上がり出した。客が狂ったように体を動かし、男女の別なく、気の向くままにハイタッチしている。中には、ハグしてる男と女までいるぞ。こうしちゃおれん。俺はフロアに飛び出し、踊り狂いながら女たちに腕を差し出した。

が、だ〜れも相手にしてくれん。なんで?なんで、俺だけ仲間はずれ?少々ヘコミ気味でフロアを離れ、タバコを一服。何げに壁に目をやると、大きな張り紙が。《NODRUG》その瞬間、気づいた。踊ってる連中のテンションが高いのは、ドラッグのせいでは。

俺自身、海外でドラッグ経験アリだが、クスリをキメたときは、無性に人恋しくなったり、ヤリたくなったりする。ってことは、この店、ヘロヘロになった女が男を逆ナンしてくるクラブってことなんじや!思うが早いか、俺はカウンターでミネラルウォーターを買い、グビグビと飲みながら、再びフロアに飛び出した。

ドラッグをやる人間は、水をガブ飲みするもの。要は、ジャンキーを装い、仲間に入れてもらおうってわけだ。「イエーイ」エビアン片手に、髪の毛を掻きあげ、ダンスダンスダンスー.足下おぼつかないけど、ほ〜ら、ボクちゃん、キメキメですよ〜!と、どうだ。いきなり俺の周りに人が集まってきたではないか。やっぱ、そういうことなんだよ!「イエーイー.サイコー、超サイコー!このDJ、まじヤバくない!」
「お!まじハッピー!ヤバイよヤバイよ」男も女も、音楽に合わせて、ハイタッチ&ハグの雨あられ。どいつもこいつも狂ったように笑ってやがる。イエーイ!楽しい。踊りまくること10分、いったんフロアを離れコインロッカーの前を通りかかったとき、暗闇の中から声がかかった。「コンバンワー」振り返ると、そこには人懐っこさだけがウリといった背の低い女と、カジュアル系の服と巨乳がアンバランスな女の2人組が立っていた。

「今日は、どこから来たんですかあ?」カジュアル系が質問してきた。

「池袋だけど」「きゃははは。池袋。池袋って、ナニがあるんでしたつけ?なんだあ。私たち、この店来たの今日が初めてなんですよお。だよれ、そうだよね」
「そうそう。池袋だって、超ウケるんだけど」
異様なまでのハイテンションに、まったくかみ合ってない会話。キメてるね、君たち。俺は俄然張り切って、2人を口説きにかかった。が、クスリがキマった女ってのは、一筋縄ではいかない。
「でさ、ソイツ、自分でバンドやりたいとか言ってるんだぜ。バカだと思わない?」

「・・・へえ」「んじゃ、キミタチ、どんな音楽が好きなの?」「音楽?いま流れてるよね」

なに、この引き具合。さっきまであんなにテンション高かつたのに。勘弁してくれよ。声かけてきたの、おまえらじゃん!

「これからメシでも喰いに行こうぜ」「え〜、うん、…まだここにいたいしい」「カラオケやろうよ。俺が箸るし、みんなで行こうよ」「…また、今度。バイバイ」

止めるヒマもなく、2人は夢遊病者のようにフロアに一戻っていくのだった。気を取り直し、再びフロアへ。1時間ほど踊っていたら、20代前半と思しき女と目が合った。ペコちゃんを痩せさせたような感じ。そら来いそ-ら来い。「めつちや気持ちよさそうじゃん!やばいよ目つき!」

キタ〜!お互い腰を擦り付けながら、曲のサビのところでハイタッチ。彼女も「イエーィ」と抱きついてくる。これこれ、これだよ!朝4時、踊り疲れた俺たちは、Xを出て、居酒屋へ流れた。

「聞き忘れてたけど、名前なんていうの?てか、今日はなんであの店に来たわけ?」彼女の名前はリカ。青学の2年生で、店にきたのは今日が3回目らしい。今日はブツがなかったため、シラフで踊っていたという。

「実は、いままで引いてたフィリピン人の携帯が最近、繋がらなくなっちゃって。どうも、バクられたみたいなんだよね」「ふ〜ん」
「ところで、オニーさんは何やってるの?やっぱりバツなんでしよ。いくらくらいで手に入るのかな?モノはいい?もしよかったら、私もカマせてもらいたいんだけど」
なんだ、この女、筋金入りのジャンキーかよ・てか、結局、クスリが欲しかっただけか?んじゃ俺も聞かせてもらおう。なぜXに来る女たちは、男性客を逆ナンするんだ。いやそもそもなぜ、あの店にはジャンキーが多いんだ?
「ほら、Xって店内が真っ暗でしよ。相手の表情がわかりにくいぶん、安心してドラッグができるんだよね。それにトランスってクスリと相性がいいし、店員も見てみぬフリしてくれる。正直、あんなにヤリ易いところないんだよね」もっとも、彼女たちにしてみれば、金を払うのはもったいないし、ヤクザなどと関わりを持つのも怖い。

そこで、ジャンキーの男に声をかけ、タダでわけてもらおうというわけだ。「実際、頼めば、簡単に回してくれるんだよね。もちろん、男の人たちはエッチ目的なんだけど…こっちもクスリでヤリたくなってるでしよ。あんまりヘンなのじゃなかったら、ま、いつかって」そのことばに期待して、リカを口説きまくる俺。が、ブツがないとわかったとたん、彼女は鬼のような形相で逃げ帰った。