出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

婚活パーティで出会った美女を自宅に連れ込むも指一本触れることなくお開き

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なんと今月は奇跡が起きてしまった。この連載史上初の、どん底からの一転、夢のようなV字回復だ。 
担当サトウ氏や読者のみなさんの蔑みにこの数年耐え抜いたオレが、ついにある地平へたどりついたのである!
11月の末、唐突にラインをくれたのは、オグだった。そう、今夏の婚活パーティで出会ったオグシオのオグ似のゆかりちゃん30才だ。二度デートし、その後は『またこちらから連絡します』とラインをくれたきりだった、あのオグである。
てっきりフラれたものと、こっちからクビ扱いにしていたのだが、なぜ今ごろになって連絡を?
〈寒くなってきたけれど風邪をひいてませんか?〉
内容はオレの健康を案じるものだった。返事をかえす。
〈元気ですよ。元気ですか? 今度食事でも行きましょうか〉
ずっと連絡をよこしてこなかった女に対し、この返事は甘すぎるようにも思えるが、吉本興業も極楽山本の復帰を許したように、オレも寛大なところを見せてやらねば。
なぜかラインはトントン拍子に進み、次の土曜に恵比寿で会うことになった。ずっと放置されていたのに、このスムーズな展開は何だろう? 
可能性を推理してみる。
①他の男と別れた
このセンは濃厚だと思われる。他の婚活男と付き合いかけたけれど、体目的っぽかったので逃げたとか。

②クリスマス前でさみしくなったこれもあるだろう。もしこのパターンならクリスマスを過ぎたらまたナシのつぶてだ。
③オレを好きだったが、本当に忙しくて連絡できなかった

できればこれであってほしい。 ま、とにかく現状でヌカ喜びしてられない。会ってオグの真意を聞きださねば。
土曜夜の恵比寿駅。一応はお洒落タウンのはずなのだが、待ち合わせしてる連中の中にはブサイクちゃんも多い。この町はいつからこんなになったんだろう。
なんてことを嘆いているところにオグが現れた。可愛いじゃないか! 
決して長澤まさみクラスではないけれど、オグシオのオグと言えば、かつては一世を風靡した美女だ。今の低レベル恵比寿の町では輝いて見える。
とりあえず居酒屋へ。開口一番オグは言った。
「忙しくて連絡できなくてすみませんでした」
このひとことを鵜呑みにするほどオレも童貞じゃないが、ここは信じてあげたほうがオグにとってもオレにとっても平和なことは間違いない。というわけで推理の結果は3番で確定にしよう。
「そうなんですか。嫌われたと思ってましたよ」
「すみません、私も勇気が出なかったんですけど、返事をもらえてうれしかったです」
うーむ、相変わらず殊勝なことを言う。どうしてこんなにおしとやかな女性が、モテない人生まっしぐらのオレを相手にしてくれるのだろう。 
ここでまたマイナスの可能性が頭をよぎる。
①デート商法
婚活で引っかかった男を1人ずつワナにかけてるとか。
②宗教やマルチ
油断はできない。それにしては時間をかけすぎな気もするが。 
もちろん直接聞くわけにはいかないので、居酒屋ではなごやかに過ごした。忙しかったと言うわりには、女友達とメシを食いに行った話が出てきたりするところにやや不審なものを感じたが、流しておこう。 
さて、ここでオレの頭に裏モノ的なアイデアが浮かんだ。
今2人のいる場所は恵比寿である。オレのマンションまではタクシーで数分だ。そして部屋には以前の出張で買ってきた宮崎土産がある。つまり…。 
かつてこんなスマートな口説き文句を使ったことはないが、今こそ裏モノファミリーとして口にすべきではないのか。よし、どうせ一度はクビにした女だ、思い切って言ってやれ。
「あ、そういえば家にお土産あるんやけど、取りに来ます?」
「はい。ありがとうございます」 
あっさりOK!ついに、ついに、部屋に女性がやってくる!
思えば3年前に中目黒に引っ越したのも、全てはモテるためだった。界隈のお洒落女子を引っ張り込むために、高い家賃を払い続けてきたのだ。その目論見はあっさり崩されていたのだが、今夜ようやく投資が回収される!
居酒屋を出てタクシーに乗り込みマンションへ。散らかっている裏モノをあわてて隠し、オグを招き入れ、コタツに座らせる。
手紙ナンパの彼ならば、しばらくしたところで接吻するのだろうが、オレにそんなテクはない。本棚やCD棚を眺めるオグをただ見つめるだけだ。 
現在、我々の位置関係はコタツにL字に座った状態だ。手を伸ばせば接吻のひとつやふたつ、さらにはそれ以上の性行為も考えられる。ここは行くべきなのか? 
が、ここで第3のマイナス因子が頭をよぎった。
③美人局
考えすぎだとは思うが、絶対0とは言い切れない。町田足土さんみたいにヤクザに絡まれるのはゴメンだ。
そんなこんなを悩んでいるうちに、オグが言った。
「そろそろ終電が…」
え、もうそんな時間?
「あ、ああ、じゃあ駅まで送ります」
大チャンスをもらいながら、結局、指一本触れることなく、お開きとなった。しかし、ここからオレは男になったのだ。 
駅へ歩く道すがら考えた。オグは、オレの理想とする長澤まさみクラスからはかけ離れている。でも美人ではあるし、性格も穏やかだ。連絡の途絶えたブランク期間が気にはなるけれど、部屋に来たぐらいだから今は赤澤慎吾一本に絞ったと見ていい。
きっとそうだ。
「あの、もしイヤじゃなかったら付き合ってほしいんやけど」
白い息を吐きながら勇気を出した。オグが前を向いたまま答える。
「はい、私も」
え!え!!  私もだって!
手もつながず、接吻もせず、駅に着いた。ぼそっとオグが言う。
「赤澤さん、私のカレシですね」
主体が逆のような気がした。
「私、赤澤さんの彼女なんですね」と照れ臭そうにするのが、オレの求めるハニカミちゃんなのだが。
まあ、オグはちょっと変わった人なのだろうと思っておこう。さあ、今年のクリスマスは2人でどこへ行こうか!
以下の展開が予想されるため、しばらく連載は継続します。
①ヤラせてもらえない
②すぐフラれる
③イヤな部分が目について別れる
④もっと長澤まさみレベルを目指したい