出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

初めてのクラブナンパでも音がうるさすぎてトークカが発揮できない

先々月、先月と果敢にアプローチを続け挿入まであと1歩まで追い詰めたのに、洋子は夏休みという理由で田舎に帰ってしまった。なんと自分勝手な奴だ。
しかし、これは逆に貴重な時間と金を他のことに費やせるチャンスでもある。そこで
思い付いたのが、クラブナンパだ。
クラブにはナンパ目当てのいい女が集まると聞く。今までは畏れ多くて敬遠してきたが'そろそろオレもデビューしていいころじゃないのか。
とは言え初心者のオレが1人で行ってどうにかなるものでもない。編集部に紹介された、クラブで遊びなれているという金森遊君に同行してもらうことにした。
迎えた土曜日、待ち合わせの六本木駅に現れた金森君の後ろには見知らぬ若い男が2人ぃた。
「ぼくの友達です。クラブ仲間なんですよ」
なるほどやはりクラブナンパは大勢いたほうがやりやすいのか。
道中、店内のシステムを説明してもらおうと思ったが、もじもじしているうちにクラブ『クロス』に到着。いよいよ真価が問われるときが来た。
あらかじめ予約してくれたのか、店内に入ると黒服に連れられ、ボックス席に通された。目の前にはお立ち台があり手を伸ばせば踊るミニス力女の腰に触れられそうだ。
やっぱりクラブはすごい。
店内が暗いせいかすべての女がかわいく見える。しかも皆セクシーで気合が入った服装だ。もろ普段着で現れた赤澤ナイトの女性陣とは雲泥の差である。
今まで路上で汗水垂らしてナンパしていたのが馬鹿みたいだ。今日は絶対クラブ女に
挿入してやるねん……。
みんなで乾杯すると同時に、オレ以外の3 人はフロアに消えていった。どうしたものかとソファに座って女の太ももを眺めていると、金森君がどんどん女を連れてくる。人だけでもぎゅうぎゅう詰めのソファにさらに女が3人。自然と密着してしまう。オレの人生で初対面の女とこんなに接近したことがあっただろうか。
隣に腰かけた女はOL風のスレンダー美女だった。他の男たちは女の子と楽しげに談笑している。オレも話しかけねば。
「どこから来たの?」
大音量で女の声がよく聞こえない。
「どこから来たの?」
「東京の上のほう」
「上のほうって?上流階級つてこと?」
声が聞こえないのか
それともつまらなくて無視されたのか。この大音量では判断しかねる。あまり複雑な話は無理のようだ。
「よく来るの?」
「ここは初めて」
「オレも初めてなんだ」
「そうなんだ」
「よくクラブには行くの?」
「昔はね。今日はたまたま」「朝までいるの?」
「たぶんタクシーで帰ると思う」
とらえどころのない会話が続き、盛り上がらぬまま、彼女はダンスフロアに消えていった。
女を連れてこれずボックス席にも戻れず
オレの持ち味は卜ークのはずなのに、それが発揮できないのは正直きつい。
しかし金森君は言う。
「話の中身なんかどうでもいいんですよ。腰に手をまわして耳元でささやけば」
「なるほどね」
余裕を見せてはみたが、そんなことがオレにできるのか。
次にやってきた女は2人組だった。
1人がオレの隣に座ったがやっぱり腰に手をまわすなんて破廉恥なことはできない。初対面なのに、竹馬の友の再会のように寄り添うのは、どう考えてもおかしいだろう。
金森君の友人2 人が女2人とイチヤイチヤしている横で、オレが一人で酒をチビチビやる状況が続いた。こんなことじやいかん。自分から行動を起こさないと。
とにかくこんなに女がいるんだったら誰かに声をかければ上手いくだろう。
が、いざ行動を起こすとなると勇気がいるものだ。ダンスフロアでは密着して踊って
いるので女の横には必ず男がいる。怖くて声をかけられない。
ちょうどそのとき金森君がオレの横を通ったので、声のかけ方を聞いてみた。
「声のかけ方?適当ですよ」
いやいや、それがわからへんのやって。
「誰でもいいから、手を引っ張ってボックス席に連れてくるんですよ」
「え!それだけで、みんなあの席に来てるの?」
「そうですよ」
「すごいな」
「赤澤さんもやってみてくださぃ」
そう言われ、何度か目の前を通る女の腕をつかもうと卜ライしたが、できない。一回だけ手を差し出すことができたが女に素通りされてしまった。
子供のころ、ねるとん紅鯨団に出演するのが夢だったが、こんな形で出した手を引っ込める悲しさを味わうとは。
仕方なくボックス席に戻ろうとしたが、金森君の友人2人が女たちとイチャイチャしているので気まずい。女を連れてこれず、ボックス席にも戻れず、音楽にも乗れず、ダンスフロアとバー力ウンターの間の中途半端な位置で腕組みしながら身体をゆすっているオレはまさに異邦人だった。
こんな状況でどうすれば?
「今日はエロい女が少ないですね。別の店に行きましようか」
金森君の提案で次に向かったエーライフは、先よりも大型で、素人目にも流行っているように思えた。しかしここではボックス席は確保できていない。女を引っ張り込んで来る場所がないからフロアでイチャつかなければいけないわけだ。
さっそく例の3人はバースペースに陣取り相手が4人組であろうが一人であろうが、
「おお、ちょっとちょっと」
と横を通るすべての女の手を引っ張って話しかけている。
こんなやり方でひっかかるはずがないと思っていたら3人組のうちの一人、ギャル風の女が引っかかった。
「ねえねえかわいいね。一緒に飲もうよ」
「ありがとう。カンパイ」
金森君たちも「カンパイ」と返す。オレは手元にドリンクがなかったのだが、調子を合わせた。
「カンパイ」
ところが、オレが何も飲んでいないことを目ざとく見つけ女が言った。
「何も飲んでないじゃん?買ってくれば」
「そうやね。買ってくるよ」
混んでいるバーカウンターに並び、やっと酒を持って帰ったときには、女は金森君の友人と密着して恋人同士のようになっていた。酒を買って来させたのはオレが邪魔だ
ったからか。
「赤澤さん、こっち行きましょう」
金森君が気をきかして、オレを地下のダンスフロアに誘ってくれた。
地下は、上のバースペースとは比べものにならないくらいの人、そして音。これでは
先のクラブと同じように何もでぎないんじやないか。

「いつもこの辺りでやってるんですよ。また通る女を捕まえましよう」
いかにも遊び人風な男たちが通路脇に一列に並んで女を狙っている。オレはその最後尾に並んだ。こんな状態で何ができるというのか。
案の状他の男たちに先に声をかけられ、女を取られる。
ようやく魔の手を抜け出てきた女がいたかと思えば、場違いなほどにイケてないルックスだ。
何もできずに時間だけが過ぎた。いつの間にか金森君は1人の女と抱き合ってオレには構ってくれない。友人2 人も、勝手に女といちゃついている。残るはオレだけ。こんな状況でどうすればいいんだ。自慢のトークカも発揮できないこんな状況で。