出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

中学校時代の同級生から急に会いたいと連絡が

アマゾンの創業者の本を読んでいて、重要な記述を見つけた。この金持ちのオッサンですら、恋人を作るためには出会いの数を増やさねばならないと、社交ダンスに通っていたというのだ。オレのような庶民なら、なおさらのことだ。もうすぐ春。今よりもっともっと出会いの場に出向かなければ。
突然メールが届いた。相手は中学校時代の同級生、しかも女だ。
〈●●中の西村陽子です! 覚えてますか? 明日出張で東京に行くけど、お茶でもどうですか〉
どうやら、年始の同窓会に来ていた誰かに連絡先を聞いたらしい。彼女、西村さんは中学では卓球部で活躍していた。当時はそこそこの美少女だったことを覚えている。で
も一度だけ同じクラスになっただけの関係で、しゃべったこともたぶんないのに、どうしてこんな連絡をくれたんだろう。アムウェイ的なものに勧誘されるかもと不審に思いながらも、たまたまアマゾンの本を読んだばかりということもあり、これも何かの縁だろうと返事を出した。
〈お久しぶりです。お元気ですか。もちろん覚えてますよ。ぜひお茶しましょう〉
このあと、ちょこちょこしたやりとりがあり、翌日の夕方に東京駅近辺で落ち合うことになった。特に緊張はない。相手はオレと同じ38才、ときめくことなど考えがたい。ただ、勧誘にだけは要注意だ。大阪の田舎モンに東京人のスマートさを見せつけようと、当日は東京駅前の新丸ビルで待ち合わせることにした。このビルにはお洒落な飲食店がいっぱい入っているのだ。
夕方5時、ビル1階の受付前でおよそ25年ぶりに対面した西村さんは、38才とは思えない若々しさだった。まだ30代前半で通用するんじゃないか。「お久しぶりで〜す。赤澤くん、変わってないねぇ」
「いや、西村さんも変わってないよ」
がっちり握手を交わし、一緒にエスカレータに乗ってレストラン街へと向かう。とそのとき、何かの臭いが鼻をついた。何だコレ? ワキガ?間違いない、これはワキガの臭いだ。あのイガラっぽい伝統的なワキガ臭だ。どうやら発信源は西村さんの腋らしい。コートの上から漂ってくるとはなかなかのクセものだ。上階のシャレたカフェレストランに入り、対面して腰掛けた。上着を脱いだ彼女から、またあの臭いが襲ってくる。
コーヒーを飲みながら、お互いの近況報告となった。
「なんか聞いたけど、まだ独身なんやろ?」
「そやねん」
「なんでなん?理想が高いん?」
「そうでもないんやけど。西村さんはどんな人と結婚したん?」
「私も独身やで」
え、そうなのか。ということは今日のコレも何か胸に期するものがあったりするのか。
なんでも彼女、ずっと昔から、男と付き合ってもいつも1年も保たずにフラれてしまい、最近は結婚をあきらめているという。
「まだまだ若いし、ぜんぜんイケると思うで」
「ホンマに?そんなん言うてくれる人、おらへんよ」
「いや、イケるイケる」
と誉めてはみたけれど、ちょっと引っかかった。彼女が結婚できないのはワキガのせいではないだろうか。この容姿、この明るい性格なのに、1年でフラれるとはそういうこ
とだとしか思えない。
それにしても勧誘でもないのに、ほとんど面識のなかったオレに会いに来てくれた理由は何か?
うぬぼれるわけじゃないが、甘えたような口調や笑顔から察するに、きっと彼女はオレを結婚相手として適任かどうかを探りにきたような気がする。今さら他人と新たな関係をつくるより、同級生のほうが安心なのではないか。しかしこっちの気持ちは…。
隣の席ではカップルがフォークの音をかちゃかちゃ響かせている。もう夕飯時だ。帰りの新幹線は最終でもかまわないそうなので、ここは食べたほうがいいのか。でも数秒毎に襲ってくるワキガのせいで、何を食ってもマズく感じる気がする。
「なんか食欲ないし、お茶だけにしとくわ」
「ホンマに?じゃあ私も新幹線で食べよかな」
「ゴメンな。シュウマイ弁当おいしいしオススメするわ」
どことなく強引な形でカフェを出て、新幹線改札でふたたび握手をして別れた。
 すぐにメールが届いた。
〈会えてうれしかったよ。今度東京に来たときはお寿司に連れてってね!〉
メールは嬉しい。オレと会うだけでこんなに喜んでくれる同級生がいるなんて、信じられないほどだ。でも、お付き合いに進展するかといえば、ちょっとありえないように思う。距離的にも、年齢的にも、体臭的にも。