出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

神奈川県逗子のホモビーチとあるハッテン場の夏

f:id:torivian:20190923144025p:plain

神奈川県逗子のビーチの一角に、とあるハッテン場があるという。
小坪海岸。10年以上も前から、毎年夏のシーズンになると何十人ものゲイが集結するという、野外系ハッテンスポットの名所中の名所だそうだ。いったいどんなところなのだろう?JR逗子駅に到着したのは、8月猛暑日の昼11時だった。すでに気温は35度になろうとしている。目的の小坪海岸まではここから歩いて25分の場所だ。額から流れる大粒の汗をタオルでぬぐいながら、駅前の商店街をぬけ、クネクネとした住宅街をゆっくりと歩いて行く。海岸沿いの国道に出たらゴールは近い。海岸道を5分ほど進んだところで、下に降りる細い階段を発見した。階段は地図にも載っていない小さな川へ通じている。その川沿いのトンネルの向こうが目的の小坪海岸だ。

f:id:torivian:20190923144036p:plain

薄暗いトンネルをくぐったところに、いきなり真っ黒に日焼けしたレスラー体型の男が立っていた。オレンジ色のビキニパンツ姿で水辺を歩く姿が怖すぎる。互いに目があった瞬間、黒こげ氏に「よっ!」みたいな顔をされた。仲間だと思ってくれたらしい。ではここで、ホモビーチのつくりを説明しておこう。
今トンネルから出てきた場所を中心として、海に向かって右手がゴツゴツした岩場の「ゴツゴツリア」。小学校の教室ほどの広さか。左手は平たい岩場の「平らエリア」で、50メートルプールぐらいの広さがある。ゴツゴツエリアには現在、ぽっちゃり体型のビキニ中年坊主頭と、着衣のお爺さんの2人がいる。逆の平らエリアには複数の男たちが点在し、みなさんシートの上に水着姿で寝転ろんだり座ったりして日焼けしている。以上、全員がホモなのだと思うとゾッとする。ひとまず平らエリアの奧へ進んでいく。10メートルほど進んだ岩場の背後の崖の窪みで、20代と思しき白人男性と日本人男性のカップルが裸で絡み合っていた。うわー、もうおっ始めてるのか。というかシックスナインしてるし。怖すぎるんだけど。周りのゲイたちがまったく気にしない様子で静かに日焼けを続けているのがスゴイ。これがココの日常ってことなんだろう。2人のおぞましい絡み合いを見ないように遠巻きに歩き、Tバックビキニの黒い肉団子みたいな男性の横にスペースがあったので、タオルを敷いて荷を置いた。目の前の海では大勢のサーファーたちが波と戯れている。彼らはこのエリアがどんな場所なのかわかってるようで、誰1人として近づいてこようとしない。黒肉団子氏の視線を感じつつ、ズボンとTシャツを脱ぎ、レインボーチェックのTバックビキニ姿に変身する。郷に入れば郷に従えだ。とりあえず隣りに座る黒肉団子氏にアプローチしてみよう。
「すみません、申し訳ないんスけど、背中にオイル塗ってもらってもいいですか?」「ああ、いいよ」

f:id:torivian:20190923144107p:plain
怖そうな顔だった黒肉団子氏が笑顔で応じてくれた。背中を向けてひざまづくと、彼のぶ厚い手が背中に置かれ、ヌルヌル動き出した。「肌白いんだね」「ハハハ…」
うわー、自分で頼んでおいてあれだけど、すごく気持ち悪いです。
「お兄さん、ここにはよく来るんスか?」「そうだね。毎年1回は来てる。今年は今日で4回目かな。はい、塗り終わったよ」「あ、ありがとうございます」
黒肉団子氏、何かエロいことを仕掛けてくるかと思ったが、意外と紳士的な態度だった。肌が白い男は好みじゃないのか?ほどなく、入口トンネルからポロシャツ姿の初老の男性が現れ、岩の上をウロウロしはじめた。チラチラと日焼けしてる俺たちに視線を泳がせている。イイ男を物色してるのかも。怖いけど話しかけてみっか。
「こんにちは」「ああ…、こんにちは」
前歯がほとんど抜け落ちた顔で微笑んでくれた。結構なお爺さんだぞ。

「オレ、ここにきたの今日初めてなんすけど、お父さんはよくいらしてるんですか?」「うん、そうね、10年以上になるかな〜」
近所に住む爺さんで、毎年最低でも1回は遊びに来るという小坪海岸の生き字引みたいな人だった。
「今はこんなに減っちゃったけどさ、10年前はね、ここに100人以上は来てたんだから」
「そんなにですか?」「もうビッチリだったよ。ヘヘ」こんな狭いエリアに100人も人が入れるのか?
「向こうの岬の奧に行くともっと広いとこがあってね、あっちも人がいっぱい行くから」
「海を渡るんですか?」「もっと潮位が下がれば、膝ぐらいまでの深さになるから簡単に渡れるんだよ。今日は行ったら戻ってこれなくなるけどね。ヘヘ」
今日は台風の影響で、普段より2〜3メートル潮位が高いらしい。爺さんは適当な場所に荷物を置くと、ゴソゴソとポロシャツとショートパンツを脱ぎ始めた。うわー、ケツのとこにポッカリ穴が開いた極小ビキニだ。しわしわの尻が丸見えで怖いんですけど。逃げよう。平らエリアの奧の方で静かに海を見ていた大柄なオッサンが立ち上がり、ゆっくりと俺の元に近づいて話しかけてきた。よく見たら日本の伝統的ゲイスタイル、ふんどしを締めてるぞ。

f:id:torivian:20190923144127p:plain
「お兄さんは1人で来たの?」「そうですね」「いい人見つかった?」
いい人を探しにきたわけじゃない。あいまいに返事をしておこう。「ええ、まあ、どうなんでしょう…」「男前だね」どうやら口説かれているようだ。
「いやいや、そんなことないスよ」「いや、いいと思うよ」
ドスの利いた声を出しながら、ふんどしアニキがオレの股間を指先でなぞった。ちょっと何すんのよ!怒るわけにもいかず、「やめてくださいよ」と笑ってゴマかしていると、彼はオレの手を取り、自分の股間に持っていこうとする。ちょっと、本当にやめてくれ。「あっちの方(崖の窪みのあたりを指差して)行ってみようか」「いやまだカラダ焼きたいんで、いいです」
「向こうでも焼けるよ。ちょっとしゃぶらせてよ」「いやいやいや、ちょっとそれは…」
そそくさとその場から立ち去ろうとすると、ふんどしアニキが後ろから追いかけてきた。そんなにしゃぶりたいのかよ! 勘弁してくれ!しばらく逃げ回るうちに、ようやくあきらめたのか、アニキはゴツゴツエリアに移動してくれた。まったく、油断してると大変なことになるぞ。昼の1時を過ぎた。さっきよりも一段と暑さが増したような気もするが、海から吹き付ける冷たい風のおかげでどうにか耐えられる。崖の裏でシックスナインしていたインターナショナルカップルはいなくなり、短髪
の色黒マッチョや、細身のイケメンなど、比較的若いゲイ男性がポツポツと増えてきた。服を着たまま木陰で涼んでる爺さんも合わせると、20人近い野郎どもがいるようだ。入り口トンネル付近から笑い声が聞こえてきた。短髪ヒゲのイカツイ体つきの5人組が、記念写真を取りながらキャピキャピはしゃいでいる。なんだか女子高生みたいだな。ちょっとからんでみようか。
「写真、よかったら撮りましょうか?」「あ〜ん! ありがとうございますぅ〜」
片足をぴょんぴょん上げて喜ぶ5人。いかにもゲイのノリだ。

「撮りますよ〜。はい、チーズ!」「ありがとうございますぅ〜」「みなさん、ここはよく来るんですか?」「いえ、初めてなんですよ〜。よろしくぅ〜」
5人組は観光で逗子に来たついでにココへ立ち寄っただけらしく、間もなく「じゃ帰りますね〜」と消えてしまった。ハッテン目的ではなく、ゲイとして一度は見学しておきたかったのだろう。しばらく日焼けしながらタオルの上で横になり、30分ほど仮眠をとった。目が覚めたとき、ふと背後で人の気配がした。全裸の白人男が、腹を撫でながら「やあ」みたいな顔でこちらを見ている。その距離わずか2メートル!一気に目が覚め、飛び跳ねる勢いで立ち上がった。「ハーイ」「あ、ハ、ハイ」
挨拶された流れで会話が始まった。白人男性の名はジェフ。カナダから来た英語教師で、すでに10年以上も日本に住んでるらしい。ジェフは俺とのトークの最中、ときおりムニムニと自分のチンコを揉みしだいた。それやめてほしいんだけど。
「ノリ、キミはどうやってここを調べてきたんだい?」
「インターネットだよ」
「それなら、ツリシビーチは知ってるかい?」「しらない」
「有名なゲイスポットだ。俺も行ったことがないけど、人が多いそうだ。来週の週末、オレと一緒に行ってみないか?」
いきなり聞いたこともないゲイビーチに誘われた。さすが外国人はナンパも積極的だ。でもとてもじゃないが、あんたと2人きりでそんな怖い場所に行くわけにはいかない。仕事が忙しいからとお断りさせてもらった。ジェフはなぜか俺以外の男たちには一切声を掛けずに、「またな、楽しんでいってくれ」と言い残し、わずか20分ほどで帰って行ってしまった。午後3時を過ぎたころ、しばらくおとなしくしていたふんどしアニキが、再び俺のいる平らエリアの方に移動してきた。また面倒な感じになるのかと身構えたが、アニキは波が当たる岩場の上で涼みたいだけだったようでうつ伏せになって静かに寝はじめた。ひょっとしたらどこかで一発ヌイてきたのかもしれない。よく見てないけど、岩陰でセックスしてる中年カップルもいたし。少し居心地の悪さを感じたので、場所を移動することにした。ゴツゴツエリアの奧の方にも若い細身の男がいたはずだ。ちょっくら覗いてみよう。しばらく歩くと、リュックを脇に置き、ひとり静かに日焼けしていた筋肉質なアニキを発見した。腹筋が6つに割れている。声を掛けてみよう。
「こんにちは。今日はお一人ですか?」「そうです。お兄さんも一人ですか? さっき色んな方に声かけてましたよね。積極的でうらやましいなと思って見てました」
俺のこと見てたのか。ちょっと怖いぞ。彼はパッと見、キリッとした顔立ちの爽やかな日本男児といった雰囲気だ。ハッテンビーチで出会わなければ、彼に男色の気があるだなんて気づかないだろう。

「本当はあの岬の奧にも行ければ、もっと自由に楽しめたんですけどね。今日は波が高いから」
男性が指差した方角は、さっき爺さんが言っていた岬の奧だ。彼は向こうに一人で行こうと試みたが、波が高すぎ危険だと判断して戻ってきたらしい。
「お兄さん、歳いくつですか?」素直に答える。「40です」
「あ、俺と近いですね。ここって結構年配の方が多いんだけど、ちょっと苦手で…」白い歯を見せ、はにかみながら俺を見つめてくる。これはたぶん、気に入ってくれてるんだろうな…。
「俺、ユウヤって言います。名前なんて言いますか?」「ノリです」「ノリさん、全裸で焼くのって抵抗ありますか?」「え? まあ、そうですね」
それは何を意図した質問なんだ?
「…いや、しかし暑いですね。少し海に入ろうかな」
ユウヤはそう言うと、すっと立ち上がって海の方へ歩いて行った。これって誘われてんのか? 誘われてるよな、絶対。浅瀬で波と戯れ始めるユウヤ。そこに俺もゆっくりと近づいていく。

f:id:torivian:20190923144225p:plain
「この辺りは結構浅いけど、足元滑るんで気を付けて!」
ユウヤに言われた直後、足を滑らせ転びそうになった。
「危ない、ホント滑りますね」「ハハハ! 気を付けて!」
なんなんだ、この「ひと夏の恋の始まり」みたいなシチュエーションは。ユウヤと2人、波とジャレながら話をした。彼は神奈川在住のサラリーマンで、友人や会社の人間たちには一切カミングアウトしてないらしい。
「ノリさん、またここには来ますか?」
「たぶん、来ますよ」
ウソだけどね。ちょっと期待させちゃおう。答えた直後、ユウヤの手が俺の腹に伸び、指先でツーッとなぞられた。
「ノリさん、かっこいいですよ」
ユウヤは波の勢いを使ってさらに接近したかと思うと、俺の尻を撫でてきた。しかもものすごく優しいタッチで。これはヤバイ。そろそろ逃げた方がよさそうだ。笑ってごまかしながら岸に上がった。気がつけば陽も落ちてきて、海岸に残っているのは俺とユウヤを含めて3人だけになっていた。ユウヤが尋ねてくる。
「この後、どうします?」「そろそろ帰ろうかな」「そうですか…」「よかったら連絡先教えてくださいよ」「ホントですか!?」
あまりに寂しそうな顔をするので思わず電話番号を聞いてしまった。そんなに喜んでくれるとは。
帰宅後、ユウヤからメッセージが届いた。『今日はお話できて楽しかったです! ノリさん、すごくセクシーでかっこよかったですよ』
ゲイの皆さんは、こうして夏の思い出を作っているんだろう。楽しそうでうらやましい限りだ。