出会い口説きALLOK

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女のコが1人もいないデリヘルの風俗業で大儲けできたシステムとは

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裏モノ永遠のテーマといえば、まず浮かぶのは「女」だが、もうひとつ忘れてはならないものがある。「金」だ。
誰だってカネはほしい。それも、できることならラクしてがっぽり稼ぎたいと願う。
本稿は、そんな厶シのいい話を実現させるひとつのヒントになるかもしれない。
ここに登場する33才男性は、かつてデリヘルを開業して成功を収めた人物だ( 現在は引退) 。

ただ不可解なことに、当時、彼の店には女のコが1人もいなかった。「少なかった」のではない。正真正銘の「ゼロ」だ。商売としての形を成してない状態にもかかわらず、彼の店には毎日のように客から電話があり、リピ—夕—も存在した。月収は多いときで1OO万を越えることもあったという。なぜ?どうやって? いったいどんなカラクリが?
皆さんが抱いたであろう数々の疑問。その答えは彼自身のことばで語ってもらうとしよう。
頼む側、頼まれる側双方にメリットが
4年前、20代の大半を費やしたバンド活動に見切りをつけ、まじめに働こうと決意を固めた。とはいえ学歴もなければ社会人経験もない30男、真っ当な仕事になど就けるわけがない。
あらゆる面接に落ちまくり、最後に残ったのは、都内某所に事務所を構える本番アリのデリヘル従業員だった。
仕事内容はおおよそ想像どおりだったが、ひとつだけ店長の説明のなかに聞き慣れない用語があった。
「ウチは『振り替え』をバンバンやるから」
客が指名した女のコとはまったくの別人を派遣する行為だ。なぜこんなことをするのかというと理由は単純。指名されたコが店にいないからである。
HPには写真があるのに在籍していなかったり、出勤予定ハズが急に欠勤になったりと「女がいない」パターンは様々だが、いずれにせよ店側としてはせっかくの客を取りこぼしたくない。
そこで、指名された女のコとなるべく体型や髪型の似たコを本人と偽って送り込むわけだ。もともと写真にモザイクがかかっているので意外とバレないものだし、バレたところで怒り出す客は滅多にいない。内心、舌打ちしつつもちやっかり遊んでいくケ—スが大半だ。高まりまくった性欲には勝てないのだろう。
業界を見渡せば、こういった振り替え行為は至るところで横行している。ただ、おれの所属店があるエリアでは他では聞かない珍しいシステ厶が広く浸透していた。
サービス内容の似通った店同士が協力関係を結び、互いに振り替え要員を貸し借りするのだ。
たとえばHPを見た客がモデル体型のA子を指名したとする。
むろん、そのA子は単なる客寄せで、もともと店には存在しない
「はい、A 子ちゃんですね。空き具合を確認しますので、そのままお待ちくださぃ」
客の電話を保留し、まずは出勤している中からA子に近い体型の子がいるかチェック。適当なのがいなければ、別の電話で協力店に連絡する。モデル体型のA子を指名したとする。
「はい、A 子ちゃんですね。30分ほど時間もらえれば大丈夫ですよ」
協力店の了解を得たら、そのまま客に「30分ほどでお伺いできます」と伝えれば業務完了。
女のコの送迎は協力店にやってもらう。客にすればどこの店から来たかなんてわかりっこないのでなんら問題はないのだ。客が支払った料金は、女の子の取り分を引いてから双方の店で折半する。
90分2万5千円なら、女のコに1 万2千500円、そして両店に6 千250円ずつである。
精算は25日〆の月末払い。振り替えを依頼した店が、先方の事務所へ直接回収しにいくのが基本スタイルだ。
振り替えを依頼される側にすれば、女の子を派遣したのは自分たちなのに6千250円持って行かれるなんて納得しがたいところだが、そこは持ちつ持たれつ。また今度、自分たちが助けてもらうことで相互扶助の関係が成り立っている。
これ、考えてみれば実に合理的なシステ厶である。振り替えを頼む側は、女のコの選択肢を増やせるうえに、出勤人数の少ない日にも客を多くさばけるメリットが。
頼まれる側も、お茶っぴきの女を稼働させて売り上げを伸ばせる。なんだかんだで双方が得をするのだ。
理屈のうえでは成立するが…
デリヘルで働きだして半年ほど経ったころだろうか。来る日も来る日も、小汚い事務所で電話番に明け暮れていたところに、ふと天啓がおりた。
(…待てよ。この相互補助システ厶を利用すれば、女を1 人も雇わずにデリヘルを開業できるんじやねえの?)
客からかかってきた電話、そのすべてを他店の振り替えに頼って営業してはどうか。無謀にも思えるこのアイディア、しかし理屈のうえでは成立しそうだ。
1 日10人の客から電話があったとしてそのすべてで振り替えを頼むとする。6 千250円X10人で6 万2 千500円。月にして180万円が実入りだ。いっさい女の子を用意せずに!
当時、おれのいた店の振り替え頻度は、1 日で3 、4回。さすがに10回は多すぎる。
しかし協力店をたくさん用意して分散させておけばどうか。
1店舗につき、毎日3回程度に抑えれば、各協力店も不審に思わないはず。
ならば他店に振り替えを頼まれたときはどうするか。店同士、相互に助け合うのだから、これは避けて通れない。別の店に回せばいい。
たとえばA 店から依頼があれば、それを受けたフリをして、実際はB 店に担当させる。つまり、A 店にはおれが振り替えを請け負ったように思わせ、B店には、おれが振り替えを頼んだ形をとればいいのだ。当然ながら、この場合は利益ナシだ。
何度もシミュレーションをくり返すうち、ぼんやりとした皮算用が確信に変わった。
これはイケる、絶対に。
まもなく、おれはいろんな意味で世話になった店を退職。計画の実行に移った。
開店準備にあたってまず着手したのは、引っ越しだ。元いた店と同じエリアで開業するには、届け出の関係上、事務所(兼自宅) も同地域に構える必要がある。新居は、家賃6万のオンボロアパ—卜に決まった。
また事務所の固定電話はケ—タイに転送されるよう設定し、もう一台別のケータイも用意した。外出時に客から電話があった際にも振り替えの手配を行うためだ。
雑誌、スポ—ツ紙への広告、HP作成は、フ—ゾク専門の広告代理店に一任。ただし、HPに掲載する在籍嬢のモデルは、出会い系を使って自力で調達した。
正直に事情を伝えたうえで提
示した条件は、モザイクで顔を隠す、裸は撮らない、謝礼5 千円手こずるかなとも思ったが、2 0人分の写真がさくさくと集まった( 撮影は代理店の用意したプロカメラマンが担当) 。
最後に、もっとも肝心な協力店の確保についてだが、ここにも代理店が一役買ってくれた。

「この地域は店同士の振り替えが常識になってるんですよ。いくつか候補店をご紹介しますので、お付き合いしといた方が絶対にいいですよ」
提示された中から在籍嬢の多い順にABCDの4店舗を選んだ。さっそく、A店に電話をかける。
「X(店名)と申します。新規開店のご挨拶をしたいと思いまして」

「ああ、代理店から聞いてますよ。何かと厳しい時代ですけど、お互い頑張りましょう」
「振り替えのほうもひとつよろしくお願いします」
「こちらこそ。ちょうどうちの協力店がひとつ潰れちやったもんだから困ってたんですよ」
残り3 店舗ともつつがなく同盟を結び、これにてすベての準備は整った。
初期投資にかかった額は引っ越し費用を含めてざっと70万。これとは別に広告料やHP管理などで毎月の経費がかかる。さて、うまく転がってくれればいいのだが…。
ちなみに、店のシステムはこんんな感じだ。
●90分・2万5千円
●120分・3万5千円
●延長30分・1万円

スタート初日、夜9時過ぎ。一向に鳴らない電話にしびれを切らし、コンビニヘ出かけた矢先、突然、ケータイのパイプが震えた。きたか!

「HP見たんですけど、工リさんって空いてます?」
「ありがとうございます。えとエリですね…」
あわてて、ポケットから在籍嬢の一覧表を取り出す。こんなこともあろうかとプリントアウトしておいたのだ。えとエリ、エリ。はいはい、このギャル系のコね。
「お客様、いまどちらからおかけでしょうか」
「新宿だけど」
「空き状況を確認しますので、少々お待ちください」
保留ボタンを押し、すかさず別ケータイで協力店Aに電話する。
「Xです。新宿まで振り替えをお願いしたいのですが」
「どんなタイプです?」
「ギャル系、体型は普通のDカップ、あとロングの巻き髪ってコなんですが」
「えと、巻き髪じゃないけど、ギャルで普通体型のCカップならいますよ。新宿なら40分もあれば回せるかなあ」十分だ。
「そのコでお願いします」
再び、客とつながってる方のケ—タイに持ち替える。
「お待たせしました。40分ほどのお待ちでご案内できますが」
「あそ。じや90分コ—スで」
「ホテルに入られましたらもう一度ご連絡ください」
ふう、なんとか上手くいった。あとは予定通り、女のコがホテルへ行ってくれれば一丁あがりだ。
さらに新たな客を2 人さばき終えたところで電話が鳴った。
協力店B からの振り替え要請で、スレンダーなCカップをよこせという。そんなコならゴロゴロいそうだ。ウチにじやないけど。
「わかりました。数分だけ時間もらえます?」
まずC店に連絡。が、あいにく女のコはすべて出払っているとのことで、ならばとかけた。

晩のことだ。自宅でボケ—ッと漫画を読んでいると、C 店の店長から電話があった。
「もしもし加藤さん?ちよっとどういうことなんですか!?」
なんだかご立腹のようだ。もしや先ほど受けた振り替えの件か。
「さっき客からクレ—厶が入ったのよ。ウチ(C店) のミカを指名したのに、なんでヨソ(A店) の女が来るんだって」
どうやらその客、以前にA 店でも遊んだことがあり、振り替えに気づいたらしい。あっちやマズイな。
しかし店長が怒ってるのは、客に振り替えがバレたからではない。この商売をやっている以上、そんな失敗は日常茶飯だ。
彼の非難は、おれに頼んだはずの振り替えを、勝手にA 店に代行させたことに向けられていたのだ。要は信用問題である。
が、この場はとにかくゴマかすしかない。
「いや〜すいません。あそこ(A店) はウチと同じ系列なんですよ。なのでさっき派遣したコ、ちよっと前まで向こうの店に在籍してたんです」
我ながらナイスな切り返し。途端に相手の卜—ンが下がる。
「なんだ、そうだったのか。だったらしようがないね」
さすがにヒヤっとはしたものの、肝を潰すような経験はこれくらいのもので、その他トラブルめいたことは後にもなかった。なぜか。
ひとつには、開業当初から顧客リストを作成して、凡ミス回避に努めていたことが挙げられる。どの客にいつ、どの店のなんという女を振り替えに使ったのか。それを整理しておけば、リピ—夕—が来ても問題なく対処できるというわけだ。
振り替えを頼まれる場合も然り。依頼店はどこで、実際の担当店から派遣されるコはおれの店の誰に設定した2かを逐I記録しておく。でなければ、協力店のこんな要望にはまず応じられない。
「この前、振り替えに来てもらったサキちゃん、またお願いしたいって客が来てまして」
また、デリヘルの面倒事といえば、真つ先に客と女のコの卜ラブルを思い浮かべるかもしれないが、これもまたおれの商売とは無縁だった。
なぜなら派遣先のトラブルは、すべてその女のコの在籍店が対処することになっているからだ。こちらは振り替えを頼んでも頼まれても、手配を済ませた時点で何の責任も負わない。

「後はヨロシク」の立場なのだ。ある日のこと。事務所の電話に怪しい人物から連絡があった。
「もしもし?ねえ、おたくさ、もうケッ持ちとか決まった?」
軽い口調ながら、「ケッ持ち」という専門用語を聞いた瞬間、すぐに相手が誰だかわかった。
暴力団だ。
ケツ持ちとは店にトラブルが起きたときに面倒をみてくれる、いわば用心棒の意味だ。当然夕ダではない。いちど契約を交わせば、毎月トラブルがあろうがなかろうが、いくばくかの金を支払わなければならない。この手の連中とは切っても切れない縁のフ—ゾク業。しかし、よりにもよっておれの店を嗅ぎつけてくるとは。
「ケッ持ち決まってないなら、ウチと付き合わない?」
「いや、ウチはそういうの必要ないんで」

ややビビりつつもきっぱりと断った。そんな厶ダ金払えるか。しかし、男は簡単に引き下がってくれない。
「いやぁ 、困るんだよね。勝手に商売始められちゃ」
「ちなみにケッ持ちを頼むといくらかかるんですか?」
「20万が相場だねぇ」
「いや、無理です」
「じゃ10万でいいや」
あっさりと半値に下げる男。それでもおれの気持ちは変わらない。
「だから払えません」
「…ちっ。じゃあ9万でどうだ」
「嫌です」
「8 万でいいよ」
渋り続けると金額はドンドン下がっていき、5 万の提示をハネつけたところでついに男がキレた。
「テメエ、ナメてんのか?ここらで商売できなくしてやるぞ。待ってろ!」
そこで電話は一方的に切れた。本来なら震え上がる場面なのかもしれないが、おれの場合、やくざを恐れる必要はどこにもない。女の子は抱えてないのだから案じるべきは自分の身1つだけ。危険を感じれば、事務所以外の場所で業務を行えばいいのだから。
とりあえず実家( 群馬県) に戻ってほとぼりを冷まし、2 力月後、事務所に戻った。案の定、やくざがやって来た形跡はどこにもなかった。
送迎代行で交通費をまるまる
店舗間で貸し借りするのはフーゾク嬢だけではない。女のコを送迎するための車も同様でドライバーが休んだ、急にもぅ1台必要になった、なんてこともままぁる。
オイシイ話ばかりで心苦しいが、この送迎代行でもそこそこ稼がせてもらった。事務所に待機する必要などないのだから、運転手要請があればすぐにおれは自前のハイエースを飛ばした。
客の支払う交通費はすべておれの懐に入る。たまに千葉や川崎など遠方に行くこともあるので、数万円の交通費を受け取ったこともある。地元にもフーゾクはあるってのに、物好きもいるもんだ。
送迎を請け負っても、本来の業務にはなんら差し障りない。客から電話がくれば、すぐに車を降り、女のコの聞こえないところで対応するまでだ。
もし車内にいる女のコが条件に合っていれば、店から承諾を取り付け、そのまま客に送り届けることもできる。あ、いいのかなあ。人のふんどしでこんなに稼いじやって。
昨年、さんざん旨い汁をすわせてもらったデリヘル業からあっさりと足を洗った。
トラブルが起こったわけじやない。儲けが出なくなったわけでもない。なんとなく嫌になったのだ。
その「なんとなく」の正体がわかったのは、半年前、デリへルで稼いだ金を元手にバーをオープンさせてからだ。何の苦労もせず、金だけ儲けたところで喜びは続かない。張
り合いのなさすぎる生活って、きっと貧乏よりもツライんじゃないでしょうか?