出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

五月病や失恋、心が弱っている女の子は口説きやすいか?

まともな女、つまり正常な判断ができる女はなかなかなびいてくれないからと、過去「吊り橋」や「ミラ—リング」の心理学を利用してマジカノ作りに挑んだオレだったが、結果は芳しくなく、結局今年のGWは、自宅でゴロゴロ過ごすハメとなった。
カノジョがいない男にとって、連休はかえってツライもんだ。
どこか出かけても周りは楽しそうなカップルばかりだし。
と、うじうじカレンダーを眺めてるときにピンときた。
5月じゃん!
5月と言えば五月病じゃん!
この春に新社会人になった女の子が、新しい環境に馴染めなくて落ち込んでいる。「私もうダメぇってタメ息をついている。
そこにふと現われる男、セントウマサノリ。もちろん悩みを聞いてあげる。じっくり相談に乗ってあげる。
惚れるね。間違いなく惚れるね。沈んでるときに話を聞いてくれる男ってポイント高いんですよ。いや、ポイントうんぬんじゃなくて心が自然と動くんです。

五月病の女はどこにいるか。たぶんたいていは部屋にこもってる。寝てるか、実家のお母ちゃんに長電話してる。
でもOLさんはそうはいかない。仕事があるから会社に行かなきゃ。鬱々しながら午前中はお茶くみと事務。ょうやくお昼になっても同僚とおしゃベりする気分じゃないから、ひとりで公園でお弁当ってところか。うん、五月病ならそうするね。
連休明けの平日、公園へ。
さ一ているかな…いるじゃんいるじゃん。OLさんが

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一人で弁当を食ってますよ。20才は過ぎてる。新入社員の感じじゃない転職したけど「私ぃこの職場やっぱムリい」みたいなカンジでしょう。
「お一人ですか?ボクも一人なんですよ」
なるべくスマートに横のベンチに座る。彼女に嫌がる素振りはない。
「よく来るんですか?」
「たまにですね。緑を見ると落ち着くんで」
手を口元にあて、嬉しそうに笑う彼女。やっぱ一人は寂しかったと見た。

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「GWはどうしてたんですか?」
「実家へ。静岡なんですけど」
「のんびりしました?」
「しましたよ。畑の野菜に水まきとかしてましたよ。毎日はあれですけど、ときどきそういうことすると癒されますよね」
オレにしてはやけに会話が弾む。五月病ってやっぱ人恋しいのかしらん。よし、もう慰めまくっちゃうよ。
「まあでもそんなに落ち込まなくてもいいですよ」
「え?」
「五月は誰だって寂しくなるものだから」
「寂しいって誰がですか?」
ん、オレなんかオカシなこと言った?
「よければ今晩、ストレス発散に飲みに行かない?」
「……すみません。私、そろそろ会社に戻りますんで」
まだ弁当、半分以上も残ってんじゃん!逃げたってことかよ!
ちょっとあわてすぎました。もっと確実な五月病を狙いましょう。

そうです、大学の学生相談室です。最近の学生は軟弱なので、どこも相談室で五月病の
連中を励ましているのです。女子学生が多いと評判の某大学、相談室前で張り込むことわずか5分で、中から女の子が出てきた。
視線はふしめがち。肩にかけたバッグを両手でしっかり持ってる。見るからに病んでそうだ。にしても、若い子だ。まだ十代っぽいぞ。
オレは彼女のそばに近づき、大学内の教室を訊ねるフリをしながら声をかけた。
「すみません、高木教授の教室はどこですか?」
教授名はテキトーだ。彼女は困った表情を浮かべる。
「え。」
「ひょっとして1年生?」
「はい」
ビンゴ中のビンゴです。一気に2ライン揃った感じです。
「東京の子?」
「仙台です」
はい、3ライン目も揃いました。商品ゲットです。仙台から上京して最初の5月、そりゃもうウツ病ど真ん中のシーズン!
「そう言えば、さっきあそこから出てきたよね?」
「はい」
「悩みでもあるの?」
「・・・」
「五月病の季節だから気をつけないとね。オレでよかったら相談に乗るよ」
「よくないです」
ぶつ。そんなハッキリ言わんでも。
自分の学生時代を振り返ってみよう。何を隠そうこのオレも、進学で上京した年の春は、いろいろ人生に悩んでいた。
当時は「君は〜すべき」みたいな本を読んだものだ。すべきとか言われても、な-んもやってないけど。だから今回も本屋を狙う。
人が悩んだときにすがるのはやっぱり本ですよ。ブック。ディスイズアブック!
ターゲットは簡単に見つかった。なんとその女、「自信の作り方」という自信のない人間しか興味を持たない本を熱心に立ち読みしているのだ。五月病、決定です。
彼女が本を閉じ、つかつかとレジへ向かった。買って帰るようだ。どんだけ自信つけたいんだキミ。出てきたところで声をかける。
「さっき、本屋でそばにいましたよね?」
「はい?」
「駅の方に行くんだよね?だったら、同じ方向だから一緒に歩きましょう」
強引な誘いを彼女は断らなかった。自信がないってこういうことなんです。
「どうですか、最近」
「どうって?」
「いや、五月だから悩む人とか多いと思って」
「はは、そうですねえ。さっきもこんな本買っちゃいましたし」

知ってます。自信の作り方ですよね。

「忘却は力である」ってページを読んでたのも知ってます。黙っとくけど。
「なんなら、ボクが話を聞きましょうか」
「いえいえ、ありがとうございます」
「ありがとうってことは、話すってこと?」
「いえいえいえ、心配してもらってありがとうございますという意味です。急いでますので、それじや」
自信ありげに断られちやった。買うだけで効果あるのか、あの本は。
五月病の象徴とも言える行動を考えてみた。物憂げな動作と言うか。物憂げ、それは桃井かおりだと思います。そうです、頰杖です。頰杖をついてる女つてのは、9割9分、人生ツマンナィと思ってます。
マクドナルドにさっそくいました。頰杖ちゃんが。左手にあごを乗せて、どこか遠いところを見ています。わかるよ。授業もサークルもバィトもつまんないもんね。隣に座ってチラリと横を見るや、すぐに目があった。
「ダルそうだね?」
「ぁ、はぃ〜」
「今日これから何すんの?」
「別に、特に…」
無気力のかたまりみたいな子だ。ようやく探し当てたぞ、五月病。さあ、もっと元気出してごらん。
「なんか食べる?奢るよ」「すいませ一ん、お腹減ってないんで」
食欲まで失ってるとは重症だ。なんとかしてあげないと。
「じやあカラオケでも行く?」
「いや〜…」
断り方に覇気がない。ほっといたら自殺しちゃぅかも。
「一人で悩んでも解決しないよ。オレ、暇だから付き合ぅよ」
「遅ぃよ〜」
いつのまにか後ろにいたのは彼氏っぽい男だった。ゴミもそのままにして逃げた。映画なんかでこんなシーンを見たことないだろぅか。駅のホームにたたずむ女性。彼女は悩
んでいる。視線は下向きだ。
そこに電車がやってくる。乗り降りする人々。でも彼女は立ち止まったまま。ドアが閉まり電車は動き出す。彼女はホームにひとり残される。
なんですかこれ。なんで乗らないんですか。なんて疑問を持つ人はおこちゃまだ。大人ならわかる、彼女の気持ちが。あれ、人生というレールに乗れないの。
立ち止まってるの。私はこれでいいのかって。流されていいのかって。五月病の考えそうなことです。
で、これが実際にもいたから驚きです。山手線の新宿駅、その三十路っぽい女はホームの壁に持たれ掛かり、電車が来ても乗車しないのだ。各停しかない山手線だからスルーする理由はない。
「かわいいバッグですね」、
悩める三十路は誉めるが吉と、目に付いたカバンを礼賛する。
「あ、どうも…」
「もしかして、家には帰りたくないってカンジですか?」
「…いや、そうじゃないんですけど」
「ボクもそういうのよくあるから。悩んでるなら聞きますよ」

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肯定もしないが、完全に否定もしない。苦笑いするだけだ。
「とにかく、あまり悩まないほうがいいですよ」
「はぁ…」
「こんなところで考え事しても寂しいですよ」
「::」
次の電車が来た。ほら、乗らないんでしよ。乗らないなら…

あれ、乗るの?なんで?
なんだかオレが五月病になりそうだ。すでになってるような気もする。な-んもヤル気起きないし。実家に帰りたいし。
しかしその夜、地元駅から歩いてトポトポ帰ってる途中、公園の前で目が点になった。女の子が一人でブランコに乗っていたのだ。一人きりでブランコにだ。
あえて2回いうほど、寂しさ爆発のシチュエーションだ。どうしてこれに気づかなかったんだ。五月病といえば、夜の公園で一人ブランコに決まってるじゃないか!
こんな場面を他の男に見つかれば、ソッコーで横取りされる。早くお持ち帰りしなければ。
「こんばんは」
「え?わたし?」
彼女は自身を指差し、パッと笑顔になった。これこれ!ホントに寂しがってる人は、こういう反応なんだよ!
「寂しそうだね?」
「あ、やっぱそう見えます?」
「見えるよ。どうしたの。5月病?」
「まあ5月病といえば、5月病かな」
彼女、今年の初めに転職したけど、人間関係がうまくいかず悩んでるのだと。家に帰る途中で何となくブランコに座りたくなったそぅだ。
隣のブランコに腰をかけ、一通り話を聞き終えた後、オレは切り出した。
「飲みに行こか。こんなとこにいてもアレでしょ」
「そだね…」
彼女が立ち上がった。行くという合図だ。オレも立ち上がる。レッツゴー