出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

亭主が近所の奥さんと不倫している人妻が学生ホストとアバンチュール

遊びの原点は好奇心である。好奇心の強い人間ほど遊びに熱中し、必然的に生命力も強くなる。大学を卒業するまで異性を知らなかった僕は、好奇心は多少持ち合わせていたのだが、いかんせん度胸がなく、異性の前では体を固くさせるばかりの青年でしかなか
った。

ところが物書きの仕事をやりはじめ、初対面の異性からも取材で話を引き出さなければならなくなり、口べたなどと言ってられなくなった。気がつけば初めて顔を合わせる女子短大生と喫茶店で三十分もあれば、初体験の話から体験人数まで聞き出す男になっていたのである。

ネタにつまり、きょうの午後六時までに何か一本記事を書かなければならないときがあった。そこででっち上げて書いてしまったのが「学生ホスト連盟」誕生の記事であった。都内の大学生たちがホストとして全国の奥さま相手にアバンチュールをお手伝いします、といった軽薄な内容を書いた。
するとこれに反応した女性誌数誌が後追い記事を書き、僕の大学時代の後輩が連盟代表になりすましてインタビューを受けた。学生ホスト五名の写真まで載せた女性誌もあったせいか、記事の最後に連絡先として早大付近の喫茶店を載せたら、ほんとうに全国の奥さまたちから交際希望の葉書が大挙押し寄せたのであった。
街にはボーイズバーも存在していなかった。しかしいま同様に結婚生活に飽きて亭主
以外の男とこっそり快楽を楽しみたい、という主婦たちはたしかに存在していた。
人妻たちからの葉書をチエックして、早稲田の学生たちが急造ホストとして派遣される。遅すぎた春のめざめの僕も、黙っているわけにはいかない。早大大学院生になりすまし、いけない人妻たちの相手をしてみようと思った。たいして女性経験もない二十五歳の青年は、このとき主婦たちの欲望の深さを思い知らされることになる。
福島県在住、二十代後半の人妻は、亭主が近所の奥さんと不倫しているのを知ると、目には目を歯には歯をと自分も浮気をしてみよと、学生ホスト連盟に手紙を出してきた。
夕暮れどき、上野の西郷さんの銅像前で待ち合わせしていると、暗闇に溶けそうな小柄な女があらわれた。衣装ダンスの奥から取り出した勝負服なのだろうか。かすかなナフタリンの香りを漂わせ、流行遅れのグレーがかった地味なスーツを着ている。うつむきながら上野の純喫茶に入ると、主婦はぽつりぽつりと話しはじめた。
「高校を卒業してすぐにいまのだんなと結婚したんですよ。子どもがふたり生まれて、つい最近まではなんの問題もなく過ごしてきたんですけど魔がさしたというのか、だんなは近所の奥さんに誘惑されたんだと思います。家に帰るのが十二時過ぎになってきて、おかしいなと思ってたら、カバンの中から隣町のラブホテルのマッチが出てきたんですよ」
いまならテレクラでこんな話はいやというほど受話器から流れてくるだろうが、当時は水面下に隠れていて当事者の口から語られることはなかなかなかった。人妻の話を聞いているうちにこちらは身体の芯が熱くなりだしてきた。
「いままで主人以外と経験したことはないんです」と聞かされた時点で、こちらは発情のピークに達した。そして湯島のラブホテルである。若さにまかせて突きまくると、そのまま中でいってしまった。子どもをふたり産んでも男を迎え入れる箇所はゆるくなっていない。それほど性体験を積んでいなくてもゆるい女性がいることを考えると、どうも女性の神秘ゾーンは個人差があるのかと二十五歳の青年は知った。
この人妻とはその後も数回、いけない関係を結んでしまった。そのたびに中に出しても、奥さまはなにも言わなかった。むしろそれを望んでいるかのようだった。次に逢ったのが、山梨のクリスチャン主婦であった。三十代前半の彼女は使い古されたボストンバッグにネグリジエから目覚まし時計、おやつのせんべい、といった品々を詰め込んでいた。
「うちは昔からクリスチャンで育ってきたから、亭主以外の人に身体を許してはいけないと教えられてきたんですの」
しかし三十代の肉体は花盛りである。押し倒して、ごちそうさんとなった。この主婦もどういうわけか「中に出して」と言ってきたので、言われるまましたたかに放出した。
ことが済んでから、部屋に備え付けられている百円玉を入れると三十秒間ポルノフィルムが流れるやつに千円ほど投げ入れて見入っていた。いまならAV鑑賞というところだろうか。それまで抑え込まれていた性的好奇心が一挙に爆発してしまったようだ。
「亭主以外の男性ともっと経験したい」と懇願するこの主婦のため、僕は知り合いの編集者から漫画家、ライターといったとっくに大学を卒業している男たちを学生ホストにバケさせ相手をしてもらった。
主婦はそのなかのニヒルな編集者に惚れてしまい、「亭主とわかれてあの人と一緒になる」と言い出し僕らをあわてさせた。編集者はほとぼりがさめるまでしばらくは編集部でも居留守を使っていた。子どもを幼稚園に送り出してそのまま上野のラブホテルで密会したのは、錦糸町に住む二十代後半の主婦だった。
「子どもを迎えにいくのが二時だから、それまでに終わらせて」
このときも避妊具無しのガチンコである。すでに人妻たちとの逢瀬を何回も体験していたこちらは、ふたりの興奮を高めようと「奥さん・だんなと僕とどっちがいい?」といったありがちなセリフを吐きながら、ことを進めた。こんなセリフを言うと、決まって相手は「あなたよ」と言うものだ。

繁盛してしまった学生ホスト連盟には、人のつてで様々な女性たちが連絡してきた。なかには主婦ばかりでなく、ミス・コンテスト優勝者もいた。溜まり場にしていた早大付近の喫茶店に舞い込んできた葉書がめずらしく若い女性のものだったので、本物の早大生が相手役になろうとしたのだが、ゼミの授業が延びて、かわりに僕が待ち合わせ場所の原宿の喫茶店に行くことになった。プロフィールから推測すると、かなり期待がもてそうだった。
しかも文面にミス・コンテスト優勝者といったフレーズが入っている。生活臭の謬み出た主婦ばかりを相手にしてきたので、今回はおおいに胸が躍った。席につき、期待しつつ待っていたが、三十分が過ぎ、一時間が過ぎようとしてもかんじんの相手があらわれない。九十分待ったところですっぽかされたと落胆して席を立った。
翌日。溜まり場の喫茶店に彼女から「きのうはごめんなさい。ちよっとしたトラブルがあって」と電話が入った。
「あした、逢ってください」
僕は仕事が入っていたため、ひまを持て余していたサッカー同好会の早大生が立候補した。昨日逢えなかった女性は、実際はたいしたもんじゃなかったんだろうと自分を納得させてみたもののやはり気になってくる。
翌日。サッカー同好会の学生が喜々として店に入ってきた。
「めちゃくちゃかわいい子でしたよ。なんていったつけ。最近デビューした、斉藤慶子だつけ。そうそう。あの子に似てるんです」
運命の神を呪った。それからサッカー野郎と斉藤慶子似のミスコンテスト優勝者は、交際をはじめてしまったのだった。さらに運命を呪った。そのうち、サッカー野郎はキャンパスにあらわれなくなった。同棲でもはじめたのかと思っていたが、事態は思わぬ方向に転がっていた。

彼女には暴力団組員の男がいたのである。交際を辞めようと男から去ろうとしたのだが、居所を見つけられ、さらにはサッカー野郎も追い込みをかけられたという。その後、半年ほどサッカー男は行方不明になってしまった(たしか、一年休学してもどってきた記憶があるが…)。

まあ、こんなトラブルも発生したが、ホスト連盟は多くの主婦を相手に繁盛していた。僕が相手をした人妻たちには共通点があった。結婚年齢が二十歳前後と若く、亭主が初めての男性で、結婚してからもだんな一筋、子どもがある程度大きくなり、手がかからなくなってきた年齢、といった点である。
さらに付け加えるとしたら、みな服装のセンスがいまひとつで、亭主からも世間の男たちからも女として扱われてこなかっただろうなと推測させられた。そしてもうひとつ加えるとしたら、主婦たちはみな、中出しを所望してきた。僕と主婦たちを突き動かしたのは、まだ見ぬ存在と接したい、という好奇心であった。