出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

暴力を振るうヒモ・ストーカー・W不倫を助ける不動産保証人斡旋人

自らストーカー退治を買って出たこともある。客につきまとわれ困り果てた、ある地方在住の既婚のホステスを助け、住民票移転と客の会社への直談判。結果、多額の慰謝料をせしめたのだ。そして、駆け落ちの手引きも。
「つい先日ですが、札幌に住むW不倫の中年男女を福岡まで逃がしたんですよ。彼らの関係は周囲に気づかれてなかったらしいけど、それでもすべてを捨てて出直したいって覚悟が固かった。そういうときは第三者が介在しないと無理ですからね。どうしたかっていうと、2人の戸籍と住民票を移して、体は福岡に逃がした。後は金しだいですが、4百もらえれば別の戸籍を手配して、仕事の斡旋もして、後々家族が失腺届を出すようフォローもしますよ」
 
角谷氏のネットワークをもってすれば、ダミーの保証人を立てて、もっと悪さを働くのはた易い。が、氏は、より人間臭い方へ引っ張られていく。
「元組員で足を洗った奴がいてね。そいつが新宿でデリヘルの経営を始めようというんです。けど、刑務所から出てきたばかり。収入証明なんか当然ないし、古巣は頼れない。金はあるんだけど、につちもさつちもいかない。でも、当人はしっかり更正したいって言うわけ。で、僕がすべて代理人として対応してやったんですよ。部屋はウチの会社名義で、保証人も立てた。社会的な立場もほしいってんで一応はウチの社員ということにしてね。彼は彼で雇われ店長は立ててますから、万一、摘発されてもそんな目的でとは知らなかったって、しらばつくれればいい」
他には架空の銀行口座がほしいという依頼も多い。所得隠し目的以外に最近多いのが、ねずみ講をやる連中だ。
「立派な会社の役員とかだったりするんですよ、そういう依頼をしてくるのは。まあ小遣い稼ぎになるから、とりあ一蒸す引き受けてますけどね。一応、犯罪に使わないという念書を取った上で、こっそりテレホンバンクに申し込んでおくんですよ。で、たまに残高を確認して、もし異常なお金の出納があったら口座をストップさせちゃう」
世の中のシステムの裏をかくのは得意でも、人をだましたり、約束を破る人間は角谷氏のポリシーに反するのだ。
「そうだ。いい話があるんですよ、一口乗りませんか」
某住宅メーカーが都内に作ったばかりの分譲マンションがまるで売れない。が、住宅金融公庫のシステムが変わる前に、形だけでも売ったことにしたい。そこで氏にお呼びがかかった。
「誰か審査に通る人を探してくれ。その代わり、その人間に申し込ませたら、すぐに賃貸に出すから」
って内々の依頼が来たんです。どうです、やりません?名義を貸すだけで不動産持ちになれますよ。先方が勝手に金を払ってゆくゆくは晴れてあなたのものになる。ね、いい話でしよ
思わず片膝を乗り出しそうになったが、ちょっとおいしすぎやしないか?もし、賃貸者が現れない場合は、その間の支払いをしなくちゃいけないとか、何か裏がありそうだ。角谷氏の話を真剣に検討する自分が悲しい。
これも現代ならではのニーズであるが、角谷氏が語る話の中で、私が最も現在を象徴するように思えたのが以下の事例だ。
「丸の内の大手損保に勤務するサラリーマンから依頼があったんですよ。彼は奥さんの家に婿入りして埼玉の奥の方に住んでたわけ。けど、通勤にも不便だし居心地も悪い。だから都心にマンションを借りたいと。一方、奥さんの勤務先は実家に近いし、両親も心配だから別居婚の形を取ろうとしたんです。が、保証人になってくれる人がいないんですよ。親御さんは猛反対だし、友人たちも理解してくれない。で、うちに来たわけです」
子供のない、いわゆるDINKSカップルだ。望みどおり別居婚をスタートさせた2人は、週末になると彼女が彼のマンションに出向き、デートを楽しんでいるという。
両親の感情を最大限尊重した上で、2人の自立を守る妥協点が都心のマンションにあったのだ。こんな、これからの夫婦や家族の有り様を探るような案件も角谷氏の元に舞い込んで来る。
暴力を振るうヒモから逃げ出した客を手助け
若者の多くが地縁血縁のない都会で、しかもフリーターという生活スタイルが定着する中、それでもアパートやマンションを借りるには保証人を立てなければならないのが現実である。
いずれ法も改正され、単身生活者が守られるようになるかもしれない。しかし、しばらくは角谷氏のような世話役が必要不可欠なのだろう。氏はそんな例としてこんな案件を挙げた。
「北海道出身で、孤児院育ちの女の子がいたんです。歳はね。彼氏と同棲してたんだけど野郎が大変な喰わせものでね。恋仲になった途端、彼女のアパートに転がり込んで働かなくなった。借金持ちで、彼女もいつの間にかサラ金で借りさせられて、あげ句の果ては暴力だ。逃げ出したはいいが行く当てもない。で、以前、保証人を世話した僕のとこに駆け込んできたわけ。風俗で働いてもやり直したいなんて健気なことを言うもんだから、そりゃ親身になっちゃったよ。かなりの器量良しだしね」
角谷氏の尽力で高級クラブに職を得た彼女は、昼はOL、夜はホステスの二足のワラジで元気に頑張っているという。
人間へのあくなき好奇心。それが角谷氏のビジネスへの原動力なのだ。
「そうですねえ、僕は金儲けよりそっちに走っちゃうんですよね。金なんて持ってるヤツからふんだくればいいんです。でもまあそのうちこの稼業に飽きたらもっと大がかりな事をしでかしますよ」