出会い口説きALLOK

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団地内の援助交際主婦コミニティの今日OKの合図!?

私の住む静岡県×市の中心部に、S湖という小さな湖がある。
静岡で湖と言えば、うなぎの養殖や競艇で全国的に名を知られる浜名湖を思い浮かべられるだろうが、S湖にはこれといった特徴など何もなく、私自身、幼少期に魚釣りに出かけた記憶があるくらいで、遊び場としての印象は薄い。
今回の舞台となるのは、そのS湖のそばに建つS団地という名の県営集合住宅である。全別棟ほどのそれぞれにおよそ50組の世帯が入居し、市内でも3本の指に入るであろう規模のこのS団地で、何やら妙な現象が起きているのだ。
さて、舞台の説明はこれぐらいにして、事の発端に話を移すことにしよう。
今から1カ月ほど前の今年5月、酒の席でのこと。私の友人が「知り合いにこんな奴がいるんだ」と口唾を飛ばしながら語った話に登場したのが、桑原(仮名)氏なる人物である。
その桑原氏、伝言ダイヤルだかテレクラだかで知り合った1人の人妻と定期的に援助交際をしているらしいのだが、なんとその女性とは、いつも旦那のいない隙を見計らって彼女の自宅で密会しているという。
「いつも夫婦の使っている寝室でヤるのが興奮するんだって」
悪趣味ではあるものの、その気持ちはよくわかる。間男の喜びとは決して肉体的悦楽の享受にあるのではなく、他人の女をこっそり拝借するスリルの中にある。ましてそれが、夫婦が性生活を営んでいる現場ならば?悦びもひとしおであろう。

そう、ここまではまだそれほど驚くような内容ではなかったのだ。1人の器用な男と1人のふしだらな女の密会ぐらいは、全国どこの地方にだって転がっている。私が仰天したのは、友人がさらに次のような奇異な話を始めたからだ。なんでもその奥さん、桑原氏との交際はありがたいが自宅に電話をかけられるのは困るという理由で、次のような決め事を定めているというのだ。

会える日はベランダに黄色いハンカチを干しておく

突っ込むのはまだ待ってほしい。私も思わず吹き出してしまうのをこらえていたのだ。説明は続く。黄色いハンカチを合図に逢瀬を楽しんでいた奥さん、どうやら団地内に住む主婦仲間に、その割のいい小遺い稼ぎを教えてしまったらしい。蟻の穴から決壊するダムのごとく、団地内には援助交際主婦がゾロゾロと増えだし、さらにみな同じ方伝で、客との連絡を取り合った結果、その団地のベランダにはあちこちで黄色いハンカチがはためいているというのだ。

「何それ。嘘じゃないの」「いやホントらしいよ。知ってるでしょ、あそこの湖のそば」半分酔っぱらった友人は言う。そうその団地こそが、湖畔に建つ団地なのである。まあ、常識的に考えれば、そんなことはないだろう。ただ、話の中で気になったのは、彼女ら奥さん連中のしていることが単なる浮気ではなく援助交際、すなわち売春である点だ。「土地勘」のある私には、団地妻の売春は物珍しいことではない。経験上、ここ×市においては駅前即アポよりも郊外の人妻を陥落させるほうが数倍も容易で、実際に私もその恩恵に何度かあずかっている。

団地に限らず県営住宅は入居資格が定められているため、大富豪が暮らしている可能性はほぼゼロに近く、日々のお小遺いに貧窮する主婦層の存在は決して不思議ではないのだ。彼女らは、金さえもらえれば相手は誰でもいいとまでは思っていないだろうが、逆にこの人でなければ嫌だと頑なな態度を取るとも考えにくい。ならば、もしそこで、氏の黄色いハンカチの干してあるお宅に、私が突然訪ねていったらどうなるだろうか。いつもの相手が訪ねてきたとばかりに玄関に出れば、表に立っているのは見知らぬ男。不審がられこそすれ、事情を知る者として1万、2万を手渡せば、すんなりと応じてくれてもよさそうなものである。幸い、とい、っのもおかしいが、今年で私も30。そろそろ若い女性よりも、人妻の熟れた肉体に目が向き始めている年ごろではある。
駅から西に県道をおよそ2キロ団地はわずかに小高い台地の上に建っている。近くには小中学校やスイミングプールを始め、スーパーや美容院、ちょっとした食堂などもあり、環境的には申し分のない立地条件だ。

車で乗り付けた私は、道路に面した案内図の前でいったんストップ。見ると、団地は全部で23棟もあり、かなり広い。私は車に乗ったまま団地内に入り、ぐるりと1周してみることにした。お昼どきのせいか意外と人の姿は少なく、入り口付近で立ち話をしていた2人の奥さん以外には、洗車をしているあんちゃん1人だけだ。
いったい黄色いハンカチはどこに干してあるのだろうか。車を降りた私は、歩いて棟の裏手に回り、ベランダを見上げた。どの家庭も、久しぶりの好天気をこれ幸いとばかりに、布団や子供のシャツなどを所狭しと干している。洗濯物の色は白が中心で、黄色のハンカチがあればすぐにわかりそ、っである。ただ、現場に来て初めて気付いた問題は、仮に黄色いハンカチがあったとしても、その部屋の奥さんが例のグループの一員なのかどうかがわからない点だ。いくら目立つ印だとはいえ、それは部屋を知っている者にとってのみ通用するのであって、私には一般家庭の干す黄色いハンカチとの区別はつけようがない。ぶらぶらと歩きながら全棟を見回った結果、黄色のハンカチが干されていたベランダはゼロ。代わりと言ってはなんだが、黄色いタオルは5戸ほどの家庭で発見された。
「ははは、そうなんですか。なんなら僕の彼女を紹介しましょうか」

単独で行動するのはあまりに無謀かと、友人に桑原氏を紹介してもらった私がさっそく電話をかけてみると、彼は受話器の向こうで突然笑いだした。

「それで行ってこられたんですか。いや、あんなこと言わなきゃよかったな」私は桑原氏に、偵察に行ったところ黄色い洗濯物はたくさんあったがハンカチは見当たらなかったこと、せめて奥さんグループがどの部屋に住んでいるのかがわかればいいのだがといった話をした。

「タオルとかシャツなら結構あったんですよ」

「ははは、そうですか。それは間違いですよ、多分。いやね、ハンカチっていうか、黄色いものなら何でもいいんですよ」

桑原氏によれば、ハンカチというのはノリで一言ってしまっただけのことで、少なくとも彼のお相手、久美さん(仮名)はタオルを使っているのだそうだ。さらに、干しているという表現も厳密には間違っており、正確には、布団を干すときに使う布団ばさみでベランダの手すりに引っかけているか、場合によっては縛りつけているのだという。「連絡しておきましょうか。他にも援助やってるみたいだし、大丈夫だと思いますよ」え、でも・・電話ができないからこその合図じゃなかったのかと聞くと、どうやらそれも違うらしい。昼間なら旦那は不在なので電話するぶんには問題なく、むしろ目的は、連絡もなく突然男が訪ねてくるというシチュエーションを楽しんでいる彼女の遊びみたいなものなのだそうだ。

「僕的には問題ないんで、もしよければ紹介しますよ」
何度も好意を示してくれる桑原氏ではあるが、いくら援助とはいえ他人の交際している女性を紹介してもらうのは気が引ける。と、いったんは固辞した私であったが、夫婦の寝室でコトに及ぶ機会など今回を逃せばもう訪れないだろうと思い直し、お願いしますと頭を下げたのだった。
木曜の午後、教えられた△号棟に直行。部屋を知っている以上、わざわざ確認する必要はないのだが、裏手に回ってベランダを見ると、色鮮やかな黄色ではなく、どちらかと言えばオレンジに近い色のタオルが布団ばさみで留められている。

桑原氏が連絡をいれておいたからなのか、ずいぶんワザとらしい干され方だ。表に回ると、階下の郵便受け前スペースには、補助輸付き自転車や三輪車が無造作に押し込められている。久美の子供のものかもしれない。ドキドキしながら団地独特の狭く薄暗い階段を上って×階へ。そっとブザーを押す。返事はない。もつ1度。今度は中からハーイと声がした。心臓が鼓動を打つ。ガチャと重い音を立てて開いたドアから顔を覗かせたのは、なぜか頭に赤いリボンを付けたデップリ女。決して誉められたものではないが、玄関の奥に漂っ生活感が欲望をくすぐる。

「あ、あの、桑原さんに紹介してもらった・・

「はい、どうぞ」ためらうことなく久美は中へ招き入れる。広さは3DKだろうか。私は奥の畳の部屋に通された。

「汚いところで済みません」「いえいえ」流し台には洗い物があふれ、床には電話や電気スタンドなどが転がっている。とても客人の来ることを知っていたとは思えない散らかりようだ。座布団もないし、お茶も出してくれない。部屋のカーテンを閉めながら久美は、住まいはどこか、仕事は何か、車はどこに停めたのかと脈絡なく質問してくる。本当に知りたくて聞いているのでないことは、どれも適当なあいづちを打ってくることからもわかる。ロクに会話も交わさぬうちから、それじゃ布団敷きますねと、久美はさっそくの臨戦態勢である。なんだ、ここはマンヘルか。

「で、いくら払おうか」「同じでいいですよ」いつも桑原氏にもらっている1万5千円で構わないと久美は高いのか安いのかわからないまま私は汗でにじんだシャツを脱いだ。
テクニックには自信があると自ら豪語する彼女に簡単にイカされてしまった私は、約東のー万5千円を手渡し、ようやく彼女が出してくれたウーロン茶に口をつけた。

「なんか、こういうのは緊張するね」

「そう?」

「子供さんとか大丈夫?」「うん、今日は」

なぜ大丈夫なのかまではきけなかったが、とにかくもう少しゆっくりしてもいいみたいだ。団地妻のOKサインはベランダの黄色いハンカチ聞くと、久美はテレクラに頻繁に電話しているらしいが、去年の暮れあたりから市内のテレクラがなくなり始め、定期的に援助してくれる人を探していたところ、桑原氏を捕まえたのだという。

黄色いタオルのアイデアを誉めると、彼女は笑いながらベランダに出て、引っ張るようにして仕舞い込んだ。「これ、よっちゃん(桑原氏のこと)がハワイで買ってきたんだって」見ると、確かにタオルにはHAWAllと刺繍が施されている。どうでもいいことではあるが。

「この団地に他にも久美ちゃんみたいなことやってる人がいるって聞いたんだけど」「よっちゃんがいってたの?もー、ヤだわー」

嫌がりながらも、久美は別の棟に住む祐子(仮名)という女性の名を挙げた。彼女もまた知り合った男と定期的な関係を結んでいるのだとい、外に出て、教えられたA号棟ま
で歩いて行くと、×階のベランダに黄色いひものようなものがつりつけられている。あれがOKサインだろ、っか。

「ひもが見えたけど、あれがそうなのかな」「あった?行ってみます?」電話してあげようかと、せっかちに受話器を握る久美。何も見ずに慣れた手つきでプッシュできるのは、何度も連絡を取り入早っ仲の証拠か。私はいわれるまま×号室を訪れ、同じように1万5千円でよろしくお願った。

★話はこれで終わりである。久美にしろ祐子にしろ、ツテを頼っていなければどうにもならなかったかもしれない。しかし同時に、こんなあっけらかんとした奥さんたちの住む団地の存在に驚かれたのではないだろうか。しかも、祐子は名こそ挙げなかったが、団地内には2人以外にも同じようなことをしている奥さんが何人かいると証言した。全体から見れば微々たる数だとはいえ、その乱れようは興味深い。私は今もときどき車で団地を覗いてみるのだが、ベランダに色鮮やかな黄色が見えると何故かうれしくなって、思わずブレーキを踏んでしまうのである。