出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

今日こそやれると思っていたら彼氏を紹介されるとは・・・

セックスレス(嫁のぞく)の日々がずっと続いている。白石さんを落としてから2ヶ月以上になるが、嫁さん以外の女性には指一本触れていない。スージーを攻めあぐねているからだけ
ではない。他の女に対してもヤッてやろうという気が起こらないのだ。先日もミナミのバーで、俺の隣でそこそこ可愛いOLが一人で飲んでいたのだが、なぜか声をかけようという気にならなかった。今までなら、少々ブサイクな女でもこんなシチュエーションを放っておくことなど絶対になかったはずだ。白石さんとヤレた後の燃えつき感もあるだろう。暑い日が続く中、仕事も非常に忙しく、夏バテ気味で気力、体力が落ちているのも事実。しかし、こんな状態が長く続くことは今までなかった。どうしたんや、俺!?  もしかしてこのまま朽ち果てていくのか……。
そんな危機的状況の俺に、泊りで東京出張の仕事が入った。よっしゃ!
東京には白石さんがいる!
白石さんの大阪最後の日、USJデートの後に結ばれて以来、何度かメールのやり取りはあったものの一度も会っていない。東京に打って出て見知らぬ土地でひとり頑張っている彼女、なんとしてもビジネスを成功させようと大きなプレッシャーを感じながら、寂しい思いをしているかもしれない。
この俺が元気づけてやろう。優しく癒してやろう。そうすれば、東京で再び彼女とヤルことはそんなに難しいことではないはずだ。大阪で結ばれたときのいい雰囲気からして確信できる。問題は、出張の日に白石さんの予定が空いているかだけだ。
『出張で東京に行くので、久しぶりに会いましょう』とメールしたところ、
『うれしい!久しぶりにお会いしたいです!色々と河内さんにお話ししたかったんです。絶対にその日は予定を空けておきますね』との返信があった。この言葉からして、100%ヤレるに違いない。白石さんは再び俺に会うのを心待ちにしているのだ。
ヤレる、白石さんともう一度ヤレる!あんなに誰に対してもヤル気が起らなかったのに、白石さんには違う。ヤリたいという思いが下半身に満ちてくる。よし、彼女と再びセックスすることで元気を取り戻すぞ!彼女は強力な回春剤なのだ。それからの数日、遠足を心待ちにしている小学生のようにワクワクしながら東京出張の日が来るのを待った。そうそう、ラブホじゃなく彼女のマンションか俺が泊っている部屋でエッチすることも考えられるので、コンドームも財布に忍ばせておかねば。準備は万全だ。
出張当日。東京での用事を早々に済ませ、待ち合わせ場所の渋谷に向かう。すでに到着していた白石さん、遠くからでもすぐにわかる〝いい女〞オーラを放っている。この日の彼女は白っぽいパンツスーツ姿。俺の経験からして、女性が白いパンツをはいている時は生理中ではない確率が非常に高い。よしよし、
「今日は生理だからゴメンなさい」というリスクも回避できそうだ。しかし、俺がこんなに「ヤル」ということに対して高いテンションになるのは本当に久しぶりだ。回春効果がすでに現れているぞ。
「白石さん、久しぶり!」
「ほんとに、ご無沙汰しています。今日はありがとうございます!」
はじける笑顔の白石さん、元気そうで何よりだ。
「あの、急で申し訳ないんですけど、今日、河内さんにご紹介したい人がいまて……。後から合流するんですけどいいですか?」
エッ、誰か来るの?そう言えば、東京進出を薦めたビジネスパートナーを一度ご紹介したいってメールに書いてあったよな。予定外だけど、1軒目だけ3人でサラッと食事して、あとはうまく二人っきりになるしかないか。
「いえ、実はその人ではなくって。ビジネスのパートナーでもあるんですけど、お付き合いをしている人で」
「………」
お付き合いの意味がすぐに呑み込めなかった。えっと、つまり彼氏ができたってこと?
「はい、はじめは仕事の付き合いだったんですけど、気がつけば付き合ってましたね」
少しバツが悪そうに話す白石さん、でもなんで彼氏を俺に会わせるわけ?
「付き合う前から河内さんの話を時々していて、彼も会ってみたいって言ってたんですよ。で、今日河内さんと会うって言ったら、俺も紹介してほしいって」 
当然ながら、俺とのことは仕事ですごくお世話になった人としか言ってないらしい。
「すいません、よろしくお願いします」
……ショックだ。たった2ヶ月あまりで俺の白石さんに彼氏ができるなんて。で、その彼も一緒に3人で会うって、酷なことするよなぁ。
こいつらヤリまくってるんやろなぁ
テンション急降下の状態で、まずは2人で店に入る。東京での仕事や生活について一生懸命報告してくれるのだが、まったく耳には入ってこない。なんとか笑顔をつくりながら相手をしていると、目の前に背の高いイケメンが現れた。
「はじめまして。○○と申します」 
身長は185センチくらい。向井理をキリッとさせた感じの20代後半の爽やかな男前が、白石さんの彼氏だった。 
聞けば、彼氏は某超有名大卒で、超有名企業で海外勤務をした後MBAを取得し、独立。コンサルティング会社を経営する若きエリートであることがわかった。性格もすごくいいヤツみたいやし、俺が勝てている要素ってまったくないやん。というか、こんな男をモノにするとは、さすが白石さんだ。
「河内さん、杏子ちゃんから聞いてた感じだと、大阪の元気で楽しいビジネスマンっていう先入観があったんですけど、お会いしてみるとすごく落ち着きのある大人の方だなって思いました」 
やかましいわ。お前のせいで元気がないだけなんじゃ! それにしても、白石さんも幸せそうだし、肌艶もいい。くっそー!こいつらヤリまくってるんやろなぁ。一緒にいてもむなしいだけだ。俺は1軒目で失礼して、タクシーでホテルに帰ることにした。財布に浮かんだコンドームの輪っかの形を指でなぞりながらため息をつく。はぁ、つかれたなぁ。マッサージでも呼ぶか。
回春どころか、いっそう落ち込んで東京出張を終えた俺だが、スージーへのアプローチをあきらめたわけではない。仕事が忙しく、毎週とはいかないものの英語のプライベートレッスンを続けている。 
なかなか彼女との距離を縮められないなか、7月末の某日、レッスン場所の喫茶店に行くと、スージーの隣に白人の男が座っていた。前にバーで紹介されたスウェーデン人の彼だ。なんや、また彼氏含めた3人でのお話か?
白石さんだけで勘弁してくれよ。スージーによると、彼は来年春に大学を卒業、日本の企業に就職したいのだが、就活が思い通りにいかなくて困っているのだそうだ。
「相談できる社会人の知り合い、河内サンしかいなくって……」
結局、スージーの彼氏の就職相談にのる羽目になってしまった。いったい俺は何をしているんだろう?