出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

ナンパ塾のテイでカツアゲされた話

ナンパ師に憧れる。道ゆく女の子にいきなり声をかけることができる度胸。警戒心を解かせる軽妙なトーク。当たり前のように即日セックスを狙っていく行動力。ぼくのようなハートもチンコも小さい人間からすれば神ってるとしか言いようがない。
なれるものなら、なりたい。女の子にポンポン声をかけることができたら、ぜったい楽しいはずだから。昨年末、2ちゃんねるの『もてたい男』掲示板で、こんな書き込みを見つけた。
『ストナン教えます/当方28才。スト暦8年で掴んだノウハウを、都内の路上で実技指導します。一緒に活動できる同志を増やすのが目的なので、1千円でレクチャーします。先着8名。こちらまで連絡下さい↓メアド』 
実際に町で教えてもらうことができて、しかも料金も安い。いいかも!
メールを送ってみると、すぐに返事がきた。
『今回は申し込みありがとうございます。スケジュールは来週土曜日の13時からを考えています。場所は、当方がいつもストナンしている渋谷を予定』
了解です。この日がぼくの人生のターニングポイントになるかもね。
当日の昼、渋谷駅前の集合場所には、自分を含めて5人の受講者が集まっていた。顔ぶれを見た感じ、ぼくが一番年下っぽい。肝心のナンパ師先生は、山田孝之似の、いかにもナンパが得意そうなイケメンだった。参加費を集めた後、ぼくたち5人の顔を見渡した。
「みなさんは、路上ナンパで一番大切なことって何だと思いますか?」
一人が答える。
「自然な声かけ、とか」
「なぜそう思います? たぶん、女の子への印象がどうのこうのってより、自分が恥ずかしくないようにってのがあるからじゃないですか?」
たしかにそれはあるかも…。
「みなさんには、とにかくまず度胸をつけてもらいます。テクニック指導については、その後です。これから1時間、この駅前でガンガン声をかけてみてください」
マジで!?いきなりなんてムリなんだけど…。
他の受講者たちも動揺している感じだったが、しかし一人また一人と駅前へ向かっていく。ぼくも頑張るしかない。 派手なギャルなんかを狙うのはとてもムリなんで、なるべく優しそうな女の子を選ぶことに。心臓をバクバクさせながら声をかけ始めた。
女の子たちの反応は…無視の連続である。つらい。つらすぎる。でもこれがナンパ師への第一歩なはず。30分ほど経ったところで、いよいよ心が折れそうに。いったん休憩しようと思ったときである。後ろから何者かに肩をガシっと掴まれた。
「おい、にーちゃん!」 
振り返ると、真っ黒に肌を焼いていてヘビのような目つきの、絶対にかかわっちゃいけなさそうな男が立っていた。
「誰に断ってここでナンパしてんの?」
「…えっ」
「えじゃねーよ!このへんは、うちのスカウト会社のシマなんだけど」
スカウト?シマ?何それ?
「とりあえず、ちょっとこい!」
何なの!やばいやばい!どうしよう?しかし、恐ろしさのあまりに体が硬直して動かない。そのままビル陰へ引っ張り込まれてしまった。男は今にも殴りかかってきそうな雰囲気だ。
「ナンパがウロウロすると、女の警戒心が高くなって、こっちの仕事がしづらくなんだよ。わかる?」
そんなコワイ状況になってたなんて…。
「…すみません。知らなかったもんで」
「知らなかったで済む問題じゃねーんだよ!ここは迷惑料だろうが!」
「…迷惑料ですか?」
「当たり前だろうが!」 
男の顔がぬーっと近寄ってきた。うぅ、もうチビりそうんだけど…。      
というわけで恐怖に耐えきれず、ナンパが成功したときのための軍資金として持っていた2万円を差し出してしまった。なでこんな目に…。しかし、本当に絶望したのは、その後、駅前へ戻ったときである。なんとナンパ師先生の姿が見あたらないのだ。しかも、他の受講生の一人も、同じような流れで迷惑料を請求されたというではないか(ぼくに因縁をつけてきた男とは別人らしい)。
考えられることは一つ。これ、ナンパ塾のテイで男を集め、ぼくのような気が弱そうな人間を選び、スカウト業者を装って言いがかりをつける、カツアゲだったんだろう。…トホホ。