出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

生まれて初めて婚活パーティでカップルになった

生まれて初めて婚活パーティでカップルになった。お相手は30才のOLゆかりちゃ
ん。オグシオのオグに似た美人だ。
パーティ後、その日のうちに次のデート日が決まり、俺はすぐに目黒のちょっと高級な鶏料理屋を予約したのだった。
デート当日、目黒駅前に10分ほど遅れて到着すると、オグはやや怒り気味だった。「ごめん、待ちました?」
「はい、あと3分で帰るつもりでした」
その生意気な言い方にムッとしたところで、こんなひとことが。
「でも相手が赤澤さんだったら1時間待ちますよ」
なんでこんなに殊勝なセリフが!パーティ以来、ラインでもロクに会話していないのに、どうして1時間待つなんて言えるんだろう。もしかして何かの罠なのだろうか。宗教か? 恋人商法か? マルチか?舞い上がっていたオレだが、少し警戒心が生まれてきた。鶏料理屋に入り、気になっていたことを尋ねることにした。
「なんでオレを選んでくれたんですか?」
まだ30才で美人の彼女が、41才のモテないオッサンを選んだ理由がわからないのだ。
「そうですねぇ。赤澤さんはあまりグイグイ来なかったので、それが良かったです」
なんでもあの日、他の男たちはかなり押しが強かったようで、いきなり「結婚を前提に」と交際を申し込んできたヤツもいたらしい。その点、あまりやる気のなさそうだったオレは、気楽でいいなと思ったそうだ。別にやる気がなかったわけじゃない。どうせムリだろうとハナからあきらめていたので、無駄な力が抜けていたんだろう。
ちなみにオグ、あのパーティで中間印象カードを10枚ももらったそうだ。この事実により、オレだけが美人と思い込んでいるのではないことがわかってもらえるはずだ。美人だからというわけじゃないが、会話はずっと敬語のまま続いていく。
「彼氏はどれくらいいないんですか?」
「4年ですね。前の彼はすごい束縛系だったんですよ」
「へえ、4年も」
「赤澤さんはどういう人が好きなんですか?」
「うーん、オレはおしとやかな女性が好きですね」
「私、おしとやかじゃないですよ?」
「いやいや、そんなことないですって」
こんなラブリーな会話に、美味しい食事。なんて素敵な夜だろう。オグもぐいぐい酒を飲んでいる。確かにこの飲みっぷりは、おしとやかとは言いがたいが、美人だから許すとしよう。かくして最初のデートは、その後の喫茶店を含め6時間にも及び、オグは終電で帰っていった。6時間のあいだ、宗教やマルチにつながるような話題はなかった。これはもう安心していいだろう。次のデートは再来週だ。
会えない間に、気になることが出てきた。オグとオレのやり取りはすべてラインで行っているのだが、会話の始まりはいつもオレからなのだ。たとえば、夜に会話が終わるとする。翌日、忙しくてほったらかしにしておいても、オグからは何の連絡もない。こちらから送るのも負けた気がするのでそのままほっておくと、次の日も音沙汰ナシ。業を煮やして〈元気ですか?〉と送れば、ようやく〈はい、赤澤さんはどうですか?〉
と返ってくる。これってオカシクないか? 普通、気に入った男になら、自分から連絡を取りたがるものじゃないのか? 
どうにも気になる。中間カードを10枚ももらう彼女のこと、他の男とも連絡先は交換しているはず。デートにだって次々と誘われてることだろう。それらの誘いをこなしてイイ気になっているのでは?オレも大勢の男の1人に過ぎないのでは?
この推理を証明するため、わざとこちらからラインを送らないという実験をしてみることにした。結果、5日経ってもオグはまったく連絡をよこしてこなかった。6日目にオレがしびれを切らして次のデート日を確認したら、ようやく
〈はい、お願いします〉と返ってきただけだ。まぁ、そうは言っても美人を手放すわけにはいかないので、二度目のデートもおしゃれな店を選んだ。東京タワー近くのイタリアンだ。食後にタワーに登って、手でもつないでやろう。シャレた店内でいきなり尋ねてみた。
「パーティでモテてたみたいやけど、他の男とは会ってないんですか?」
「会ってないですよ。赤澤さんだけです」
「でもラインなかなか来ないじゃないですか。面倒なのかなと思って」
「そんなことないですよ。待ってますから送ってください」
ふーん、そうなのか。性格が「待つ」タイプなだけなのかもな。あるいはオレがおしとやかちゃんがタイプだと聞いて、わざと控えめにしてるだけかも。イタリアンを食べ終え、東京タワーに誘ってみた。が…。
「高いところ苦手なので。ごめんなさい」
そう言われればどうしようもない。他に行くアテもなく、そのまま解散となった。
その数日後、宮崎に出張したときに土産を買ってきたので、渡す口実でデート日を決めようとラインを送った。返事は以下のとおりだ。
お疲れ様です!
今日は会社の飲み会で今電車です。少し飲みすぎたみたいで頭が痛いです。赤澤さんはお元気ですか?お土産買っていただいたんですか?ありがとうございます!私もお会いしたいのですが、ちょっと今後の予定がどうなるか分からないのでまた改めてご連絡させていただいてもよろしいですか?
今までにない長文。『お会いしたい』の文字。これは期待が持てる!
あの長文ラインからすでに9日が経った。『また改めてご連絡を』と向こうが言っている以上、せっつくのもカッコ悪いからとずっと待っているのに、この仕打ちだ。
オグよ、いったいどういうつもりなんだ。