出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

彼氏と別れたら手紙の返事がやってきた

「郊外の巨大ショッピングモール」をかけずり回って、手紙を配ろうと思う。
ファミリー客ばかりが押し寄せる場所だけに、あまり男と知り合うこともなく、日々業務をこなしながら悶々としているのではないだろうか。

f:id:torivian:20190114121848p:plain

f:id:torivian:20190114121904p:plain

約束当日、待ち合わせ場所から彼女に電話をかけた。今回ばかりはメールだけで対面できる自信がない。電話しながら、ケータイを耳にあててる子を探すのが正解だろう。
『もしもし、郷田ですけど、着きましたよ』
『私も着いてますよ』
ん、どれどれ?
『黒いコート着てる?』
『あ、はい』
いた! いたけど、やっぱり思い出せない! こんな人に手紙配ったっけ? なんだか結構な歳のお姉さんみたいだけど。
「どうも郷田です。佐伯さんですか?」
「はい、初めまして」
「いや、初めてじゃないけどね」
「あはは、そうですね」
不思議な感覚だ。向こうは俺の顔を覚えてたんだろうか。
「すごいお久しぶりですね」
「そうですね」
「メールしてくれて嬉しかったです」
「またまたー。忘れてたんじゃないですか?」
はい、忘れてました。そしてこうしている今も思い出せてません。
とはもちろん言えない。
「そんなわけないじゃないですか。すごい嬉しかったですよ」
「私も正直、あまり覚えてなかったんですけどね。でもたぶん春ぐらいでしたよね。お手紙いただいたのって」
「そう…ですね」
あんまり細かい部分を突っ込まれるとボロがでそうだ。お久しぶりトークはこの辺にしておこう。
飲み屋へ到着。コートを脱いで隣に座ると、…ムムム。なかなかスタイルいいし、結構な美人なんじゃないの? 急にモチベーションが上がってきた。
「何頼みますか?」
「私は、ワインで」
あら、一杯目からワインとは。ヤられる気マンマンなんでしょうか。「いま、彼氏とかはいらっしゃらないんですか」
「いないですね。お手紙もらったころは付き合ってた人がいたんですけど、半年前くらいに別れてそれ以来ですね」
なるほど。男と別れて寂しくなったころに、しまって置いた俺の手紙を思い出し、ちょっくらメールしてみたってことか。
「郷田さんはどうなんですか?」
え、恋人のことか? どうしよう。いると答えるのは論外だけど、かと言って、一年間いなかったというのも、モテない男みたいでみっともないし。
「実はあの後、お付き合いした人がいたんですけど、ちょうどっていうか、最近別れてしまって」
「そうなんですか…。なんで別れたんですか?」
「うーん、なんでかな…」
どうしよう。ちょっと早いけど口説く感じにしてみるか。
「佐伯さんのことが忘れられなくて、かな」
「アハハ。よく言いますね」
とりあえず、彼女が寂しい思いをしていることは間違いない。1年も前にもらった手紙にすがりつくくらいだから、よほど出会いが少ないんだろう。つまりこの状況、ばっちり口説きに入っていいってことだ。
「正直あのときは、お返事がなかったんで諦めたんですけど、こうして会ってみたら当時の気持ちを思い出しますね」
「……」
「恥ずかしかったけど、思い切って手紙を書いたんですよ。確か喫茶店に入って」
「そうだったんですか」
顔がはにかんでいる。いいぞ、いいぞ。一気に畳み込んでしまえ。
「いきなり付き合ってとは言わないけど、そういう気持ちで、考えてもらえませんか?」
真剣な表情で彼女の目を見つめてみる。どうだ。
「ありがとう。でもまだ会ったばかりだし、もう少し考えさせてもらってもいいですか?」
まあ、そりゃそうだよね。
「じゃまずはお友達からってことで、また食事でも付き合ってください」
「はい。ぜひぜひ、誘ってください」
店を出てさりげなく彼女の手をつないでみると、彼女はそっと握り返してくれた。もう少し時間をかければ、ヤレる日もやってくるだろう。