出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

ブサイク同士で電車内でイチャつくカップル

人目もはばからず、電車内でイチャつくカップルがいる。顔を寄せ合ったり、髪を撫でたり、抱擁したりと、とにかくやりたい放題なあの連中を前にして我々が抱く感情はただ一つだ。見苦しいんじゃ、ボケナス!!なぜそうなるのか。理由は単純、ヤツらは120%ブサイク同士だからだ。

苦節十数年、ようやく恋人ができてはしゃぎたい気持ちはわかる。目の前の彼女(彼氏)を失ったらもう次はないという必死さも理解できなくはない。でもね、あんたらには人前でイチャつく資格はないの。

美男美女なら微笑ましいけど、ブサイクのじゃれあいなんて不愉快なだけだから。公害だから。俺はもう許さない。ガツンと言ってやる。
「見苦しいのでブサイク同士でイチャつくの止めてくれませんか」と。夜9時。JR秋葉原駅を出た電車は、サラリーマンやOLで混み合っていた。車内にはほんのりとアルールコのニオイが漂っている。

乗客の間を縫うように車両から車両へ。注意深くあたりを見回していると、まもなく20代らしきカップルが視界に止まった。雨上がり・蛍原似の男が、メスゴリラのような女を抱きしめ、彼女の耳に唇を当てている。きっと「スキだよ」とか何とか言われたのだろう、メスゴリラがうれしそうに男の顔を見上げた。

ひどい光景だ。猶予のつもりでしばらく様子を見守ってやったが、2人は抱き合ってクネクネしたまま離れようとしない。はい、アウト!鼻息荒く、つかつかとカップルに近寄る。「お楽しみのところすいません」ほとちゃんが顔を向ける。

「はい?」「ブサイク同士でイチャつくの止めてもらえませんかね。見苦しすぎます」

意表をつかれて動揺したのか、ほとちゃんの表情が固まった。が、彼は俺を無視するようにぷいっと顔を背け、メスゴリラをさらに力強く抱きしめる。はあ…。なんて図太い野郎だ。
「あのね、気分を害するのでやめてもらえませんか」「………」
「見苦しいんですよ、ブサイク同士のイチャつきは」「………」
いくら言っても、ほとちゃんは抱擁を止めない。やがて電車が駅に到着し、彼はゴリラの手を引いてホームの人混みに消えていった。

くそ!電車に戻るやいなや、不届きな
カップルを見つけた。チェホンマン顔の男とオアシズ光浦似の女が互いの頬や頭にキスし合ってる。こりゃ相当に悪質だ。
「ブサイク同士でイチャつかないでください。見苦しいです」毅然と注意する俺に、チェホンマンがハッとした表情を見せ、恥じ入るように首を前につきだした。
「…あ、すいません」うむ、よし。しかし、光浦の方は納得していないようだ。
「ちょっとすいません、ブサイクってどういう意味ですか?」
「そのままの意味です。顔の醜い人のことです」さらりと答えたら、そばにいたOL2人組からププッと失笑の声がもれた。どうやら彼女たちも連中の悪行に閉口していたらしい。今にも笑い出しそうな顔で、コトの成り行きを見守っている。その様子に気づいた光浦が、テンパった声をあげる。
「は? ひどくない? 何でそんなことアナタに言われなくちゃいけないのよ」
「だって目の前でブサイクがイチャついてたら誰だって不快でしょう」
「誰がブサイクなのよ!!」
「アナタと彼氏さんです」
「もう一回言ってみなさいよ!」
「だから、ブサイクなアナタ方のイチャつきを見せつけられることに我慢できないんです」また周囲でクスクスと笑い声が起きた。今度は数人の学生風だ。光浦はいまにも発狂しそうな勢いだったが、彼氏は堪えられなくなったらしい。電車が駅に着くや女の手を引き、逃げるように外に飛び出していった。先ほどの大学生たちが近寄ってくる。
「お兄さん、すごいっすね」

俺の正しさが証明された瞬間だ。悪を懲らしめる正義のヒーローってか? 照れますなぁ。別の車両でまたもやレーダーが反応した。田舎ホステス風の女が、吉田照美似のヒザの上に両足ごと乗せていちゃついている。あろうことか、優先席を占領して。うぬー、許すまじ見苦しいですよ。やめてください」

こんな形で注意されるとは思っていなかったのだろう。2人は呆然と見つめ合い、それから俺に視線を戻した。やや間があってから、照美が真顔で言う。

「ブサイクって俺らのこと?」「そうですよ。だからイチャつくのやめてください」
「イチャついちゃダメなのかよ。俺らの勝手じゃん」
やれやれ、こいつら何もわかっとらんようだ。俺は噛んで含めるようにゆっくりと解説してやった。

「あのですね、アナタたちが美男美女だったら何も言いませんよ。ブサイクだからこそ注意するんです。見てて不快なんですよ」ついに切れた照美が、クワッと口を開いた。
「オマエだってブサイクだろ!」
「でも、俺は車内でイチャついたりしてませんよ」
「ざけんな、てめえ!」
「ブサイクなくせに電車でイチャつくアナタの方が、よほどふざけてるんじゃないですか?」そこへ突然、ヤングサラリーマン風の男性が俺とカップルの間に割って入った。
「いい加減にしましょうよ。警察を呼ばれますよ」
第三者の介入で、照美の意気が下がった。隣の田舎ホステスはすっかり青ざめた顔でうなだれている。リーマンが言う。
「この人(俺のこと)の言ってることは正しいですよ。ちょっとマナーが悪すぎじゃないですか?」一件落着!