出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

新宿・歌舞伎町の最新のテレクラ事情

新宿唯一のテレクラがある歌舞伎町の風景は、ここ数年で大きく変わった。旧コマ劇場跡には映画館とホテルが入った複合施設が建ち、街には中国人観光客が目立つ。そんな中、テレクラだけはギラギラした看板で変わらぬ胡散臭さを放っている。会話だけでこのウザさとは
昼下がりの2時すぎ。つながったのはテレクラにしては比較的若い声の女だった。
「もっしもーし!お兄さん、いま会える人?」
柳原可奈子のような高いテンションで話しかけてきた彼女、まあワリキリだろうな。
「会えますよ、ワリキリ大丈夫ですよ」
提案してくるであろう内容を先取りする。
「ほんと?ちょうどよかった!私もー」
電話口から「カアカア」とカラスの鳴き声が聞こえてくる。「お姉さん、外からかけてるんですかね」
「そうそう!いま歌舞伎町をウロウロしててー」
話し方も含めて若いことは間違いない。20代の可能性もあるな。
「お兄さん!テレクラにしてはずいぶんわかーい!…ですよね?」
「ああ、そうかもしれ…」
「そしてそして!私は若い…のかな?けど、お兄さんよりは年下だよ?」
なんだ、このウザ暑苦しい絡み方は。「おいくつなんですか?」
「28才! たぶん今日話した中では一番若いんじゃん? あ!『じゃん』とか使っちゃった!ごめんなさーい! 社会人のマナーなってなくてごめんなさーい!」
 ウザっ!なんだこいつ。
「いえいえ、全然。今からお会いできるんですよね?」
「うん、バッティングセンターらへんをウロウロしてる。今日は仕事終わりだから時間もたっぷりありますよー!」
「だったら、すぐに出ますね」
「あ!会って『ごめんなさい』とかはナシにしてくださいね!社会人のマナーだと思うんで。あと、お金は先渡しで! 守ってもらえますかー?」
ワリキリ女とアポったら断らないのが社会人のマナーだなんて、どこのビジネス書に書いてあるんだよ。ミナミと名乗る彼女のワリキリ額はホテル代別で1万5千円だ。「今までテレクラで何人か会ってるからブスではないよ」と自信満々に口にする。
「わかりました、服装とか特徴教えてもらえますか?」
「ピンクのバッグで、髪はショートの茶髪。青いカーディガンにグレイのパンツです!あ!あとすっぴん!マジすっぴんです! それでマスクしてます!…え?この情報って、会う直前に言っちゃうのって卑怯でしたか?だったらソッコーで化粧しますけど!あははは!」
このウザさは、東南アジアのモンスーン気候に近い。温暖湿潤で一年中身体にまとわりつくジメジメとした蒸し暑さ。会話だけでもこれなのだから会えばどうなることやら。
「こんな若い人初めて!いいの? いいんだ!」
店を出て、待ち合わせ場所に指定されたバッティングセンター近くのスーパーホテルに向かう。遠くでマスク姿でスマホをいじる女性の姿を確認することができた。小太りで、背がけっこう大きい。近づき、話しかけようとしたその瞬間。作業着を着た50才く
らいのおっさんが、彼女に話しかけた。それを遠目で見つめる。

どうやらこのオッサン、彼女を立ちんぼと認識したらしい。マズいぞ、これで交渉成立したらアポが台無しになる。だが、それは杞憂だった。彼女は、スマホを見つめたままオッサンの交渉をひたすら無視。結局、オッサンは去っていった。
「あの…ミナミさんですよね?大丈夫でしたか?」
近づいて、おそるおそる話しかける。 
「あーマジいまのウザかった!私、立ちんぼと勘違いされたんですよね!」
パッと顔をあげてミナミさんが答える。マスクで鼻の下が隠れているが、残念な容姿なのはすぐにわかる。さっきのオッサン、物好きだな。
「行きましょうか!あ!てか若い!イケメン!てか普通!ホントにテレクラ行くんですか?」この人、ポンポンと思ったことを口にしてしまうタイプらしい。
「行きますよ。最低月に一回は行きますね」
「えー! こんな若い人初めて!いいの?いいんだ!おもしろーい!」
ぎゃーぎゃー騒ぐ彼女と歩きながら、適当にラブホを決める。
「ここでいいですか?」
「大丈夫!てか、こういう待ち合わせって私、初めてで!」
「こういう待ち合わせってのは?」
「いつも私が男の人のところに行くか、けっこう家に呼んじゃうんでー」
歌舞伎町の近くに住んでいるというミナミさんは、一人暮らしの自宅にワリキリ客を招くこともあるそうだ。ところでこの人の話し方、少し訛っているな。
「出身は北のほうですか?」
「そう!やっぱ話し方でわかった? 福島! でもこっち来てもう10年近く経つんだけどね」
俺と同郷だが、面倒なので触れないでおこう。ホテルの部屋に入り、慣れた手つきで服をハンガーにかけ、シャワーを出すミナミさん。ワリキリ慣れしているのは明らかだけど、けっこう長いのかな。
「テレクラはけっこうかけるんですか?」
「ううん。3年前から。私、実は離婚してて、テレクラはそれからかけたんだよ」
すっかり敬語はなくなり、馴れ馴れしい話し方に変わっている。ミナミさんがマスクを外すと顔の全容が明らかになった。女芸人のバービーみたいな張りのある頬に細い目。こんな人でも結婚できるだなんて不思議だ。
「やっぱりお金に困っててワリキリしてるかんじですか?」
「ううん。そう思うじゃん? あ! 『じゃん』って言っちゃった! 違うの。私お金には全然困ってないから!」
「そうなんですか?」
「なんでテレクラやってるかって言うと、欲しいものがあるからなの。バッグ。バッグが欲しいだけ。お金はいまの仕事で困ってないもん」
バービーのしごとは介護士。一般に安月給として知られる業界だが、彼女曰くそれは違うらしい。
「私、資格も持ってるから月に40万くらいもらってんの。それでワリキリする必要なんてないでしょ?子どももいないし、お金は困ってませーん!生活のためじゃありませーん!あ、もっとありがたがってお金もらったほうがよかった?『今月ピンチだったんでー!』みたいな」
この暑苦しさ、彼女の体型も相まって電話のときより強烈だ。
「ワリキリで男の人たちが払うお金って、みんなが働いて得たお金でしょ?そのお金を私はワリキリっていう仕事でもらう。だから、無駄使いはしないの。バッグ買ったらあとは全部貯めることにしてるの」
サラリとかっこ良さげな理屈を言われたような気がするが、まったく意味がわからない。シャワーを浴び終えると、照明を落とし、BGMを調整し、自分に最適なエンコー環境を整えるバービー。
「わりとテレクラの人と会ってるんですか?」
「ううん。会ったのは10人くらい。だけど、そのうち3人のおじさんが愛人みたいになってて、すっごく会ってるんだよね。週に1回とか」
仰向けに寝そべったオレの乳首を指先で軽くつまみながらバービーが答える。料理で言うと、フライパンに油を引く状態だ。彼女が身体に巻いていたバスタオルを脱ぐと、モンゴル相撲力士のような貫禄ある裸が現れた。
「攻める派? 攻められる派?」
「じゃあ、攻められるでお願いします」 
「はーい」
ダルそうに左手でチンコを揉みほぐすと、バービーはそれを口に咥えた。それなりに勃起したことを確認し、今度はキンタマをハムハムと咥えながら息を吹きかける。普通の生活をしていたら決して身につかないテクニック。これは誰かに仕込まれたに違いない。
「うまいですね」
「でしょ?その愛人にいろいろ仕込まれてるからねー!」
最高齢の60才の愛人に仕込まれたというフェラによって、格付け委員長では久々の勃起度100%だ。これなら挿入できるな。
「じゃあ、立ったんで入れていきますね」
すっと起き上がったところをバービーが手で制した。
「あー!ちょっと待って! 待って!」
「はい?」
「ちんちん入りやすくするひと工夫させて?一瞬で終わるから!」
そう言うと、彼女は広げた手のひらに「ペッ」と唾を吐き捨て、マンコに塗りたくった。ひと工夫ってこれかよ!お兄さんいい人だよね?付き合わない?
下品なムードのなか、萎えはじめたチンコを押し込む。ぬるい感触。これじゃあイケそうもないな。挿入のあいだ、バービーは足を天井にあげ、「ンフッ」と荒く呼吸する。いつものことながら、なんて滑稽で味気ないセックスだろうか。
なんとか15分ほど腰を動かして粘るものの、やはり射精には至らなかった。
「すみません、イケないみたいです」
「いいよ!てかさ、お兄さんて、いい人だよね?言われない?」
「いえ、そんな言われないですけど」
「いまだにテレクラかけてるのが信じらんないんだよね。てかさ…」
タバコの煙をふーっと吐くと、バービーの口から驚きの発言が。
「付き合わない?」
「はい?」
「最初に会った時ヤバい!ヤバーいって思ったの! イケメンじゃん!」
「はあ」
「で、ね!いまのエッチで確信した!この人、絶対いい人って。テレクラってさ、ほんとおじさんしかいないわけ。だからすごいビックリ!いま独身だよね?」
「そうですけど、彼女はそんなほしくな…」
「ちがーう!ちがうちがうちがーう!そういう話じゃなくって!」
そういう話じゃなければ何なのかと口を閉ざしたところ、
「じゃあさ、連絡先だけ教えて!」
そういえば今日はまだ番号を交換してないんだった。こんなのに教えたら大変なことになるぞ。
「すみません。そういうのはちょっと…」
「ちがーう!そんな真剣に考えない!」
「じゃあ教えなくていいですか」「どうしてよ! いいじゃない!」
教えろ、教えないの押し問答は10分ほど続き、ついに根負けしてニセの番号を伝えてしまった。ごめんなさい、バービーさん。