出会い口説きALLOK

デキル男のためのライフスタイルマガジンです。裏モノJAPAN監修の出会いや口説きに体当たりで挑戦したブログです。

テレクラという出会いもある

今回は都心回帰ということで池袋を舞台に選んだ。サンシャインをはじめ、若いコ向けのスポットが充実した町だが、毎度のことながらそれはあくまで街の話であって、テレクラ女の特徴にそのまま当てはまるわけではまったくなかろう。
金曜の夜、駅近くのテレクラに入るも、なかなか電話はかかってこず、ようやくつながったのは入室から1時間ほど経過したころだった。
「ワリキリなんですよ、それでよければ会いたいですね」
おばさんの声がすぐに目的を伝えてきた。
「ああ、大丈夫ですよ。お姉さんいまこのあたりですかね」
「あのね、清瀬なのよ」
清瀬とは、池袋の北西に位置するベッドタウンで、ここからだと1時間弱ってとこか。
「うーん、ちょっと遠いですね」
「電車だったら30分くらいですよ」
「ちなみに、ワリキリはいくらなんですか?」
「1万5千円ね」
「それ、こっちが向かうんだからもう少し安くできません? 1万円とか」
話し方からして明らかにおばさんなのに、1万5千円も払うのはおかしいでしょ。
「……お兄さん、ワリキリのときっていっつもホテル代は別に払ってる?」
「まぁ、払ってますけど」
「ホテル代別で1万5千円とかでしょ?」
「はい」
「こっちは1万5千円って言っても、それ以上払わなくていいから。だってうちに来てもらうから」
「うちって、お姉さんのご自宅ですか?」「そうそう。ワリキリ代が1万円、ホテル代を5千円と思えば安いもんでしょ。1万5千円ポッキリ」
そういうことか。考えようによってはこの人の言うとおりかもしれない。条件をのむとしよう。だと1時間弱ってとこか。
「うーん、ちょっと遠いですね」
「電車だったら30分くらいですよ」
「ちなみに、ワリキリはいくらなんですか?」
「1万5千円ね」
「それ、こっちが向かうんだからもう少し安くできません? 1万円とか」
話し方からして明らかにおばさんなのに、1万5千円も払うのはおかしいでしょ。
「……お兄さん、ワリキリのときっていっつもホテル代は別に払ってる?」
「まぁ、払ってますけど」
「ホテル代別で1万5千円とかでしょ?」
「はい」
「こっちは1万5千円って言っても、それ以上払わなくていいから。だってうちに来てもらうから」
「うちって、お姉さんのご自宅ですか?」
「わかりました。じゃあ1万5千円でいいですよ」
彼女、アツコさんは、現在31才で(絶対ウソだと思うが)、接客業のアルバイトをしているそうだ。参考程度に体型を聞いてみたところ、「まぁ普通じゃない?」というなんとも掴みにくい回答が返ってきた。
「じゃあ、清瀬駅降りてタクシー乗ったら●●ってところまで向かって。1メーターだから。着いたらそこから電話してよ」

タクシーで降り立った●●というところは、田んぼの中に一軒家がまばらに混在する、東京とは思えないのどかな場所だった。アツコさんの番号に電話をかける。
「もしもし、言われたところにいまいるんですけど……」
「ああ、ホントに来たのね。そこで待ってて。すぐ行くから」
「すぐってどれくらい……」
すでに電話は切られていた。せっかちな人だ。あたりを見回しても、薄暗闇の中に人影は見あたらない。というか、これだけ暗かったら人が来てもわかんないよな。遠くの方からナイロン製のトレーニングウェアを着た格闘家のような男が、シャカシャカと音を立てて歩いてきた。夜のトレーニングか。次第にシルエットが近づいてくる。よく見りゃ女だ。これがアツコさんか?猫背で丸い顔に太い眉。内モンゴル自治区に住んでそうな雰囲気だ。オールバックの黒髪が若干濡れているのは、トレーニングの汗だろうか。
「アツコさんですよね」
「お待たせ。来ないかと思ってた」
モンゴルさんは無表情でそう答えると、来た道に身体を向け直して進行方向を指さした。
「行こうか」
「ご自宅ですか」
「そうそう。清瀬はホテルがないからさ」
歩くこと3分、彼女は一軒のアパートの前で立ち止まった。
「ここ」
猫背でゆっくりと階段を上ってオレを誘うモンゴルさん。何かが起こりそうで怖い。
「じゃあ、入って」
「おじゃまします」
中に入ると、一気にむわっと生温かい空気に包まれた。タバコとほこりの匂いが混じったような、なんとも言えない臭いが鼻を刺す。玄関にはトイレットペーパーが倒れそうなほど高く積まれ、足下は泥水で煮染めたようなふにゃふにゃの靴が散乱している。
さらに廊下には粉洗剤が3〜4箱、サランラップが10本ほど積まれ、床には長い髪の毛が無数に散っている。
「適当に座っていいよ」
そう促されるも、汚れたタオルやら服やらが積み重なったこの部屋の、どこに腰をおろせばよいのか。困り果てる様子を見て、彼女は洗濯物の中に手を突っ込んでガサゴソし始めた。
「これ、座布団ね」
差し出されたのは灰色に変色したペッシャンコの低反発クッションだ。ところどころ斑点状に黄ばんでいる。部屋に入るとアツコさんは途端に無口になった。気まずくなり、なにか会話のネタを探す。
「ワリキリのときって基本的に家に呼ぶんですか」
「うん。呼ぶけどさ、まず来ないよね」
そりゃそうだ、誰がタクシー使ってこんなとこまで来るもんか。
「接客業でしたっけ? 仕事だけじゃお金が足りないんですかね」
「そういうわけじゃないんだけど」
「じゃあ、ワリキリのお金って何に使うんですか」
「甥っ子と遊ぶのよ」
「はあ」
「甥っ子がさ、いま小学5年生で食べ盛りなのよ」
「はい」
すたみな太郎って知ってる?」
焼き肉やら寿司やらデザートやらが食べ放題のバイキングレストランのことだ。
「知ってますよ。そこに連れていくわけですね」
「そうそう」
甥っ子に腹いっぱい食べさせてやるための売春か。泣かせるといえば泣かせる話だ。テーブルの上に、なぜか時季外れのお年玉袋が置いてある。
「これって甥っ子さん用ですか?」
「ああ、そうそう。お年玉代もかかるから、もっとテレクラしなきゃいけないのよね」
 正月の3カ月も前からお年玉の準備をし、しかもその中身をエンコーでまかなおうとするなんて。この人、大丈夫か?そういえば、セックスはどこでするのだろう。ロフトは物置になってるし、1階はモノが散乱しててベッドもないし。
「あの、どこでするんですかね」
モンゴルさんは表情を変えずに自分が腰をおろしている場所を左手でポンポンと叩いた。服とタオルが積まれただけのスペースだ。
「そこ、布団なんですか」
「そうよ。シャワー浴びてきなよ」
「あ、アツコさんお先にどうぞ」
「あぁ、私はもう浴びてるから」
彼女は毛先をつまんで見せてきた。濡れている。ただ、そのウェット感、汗かアブラに見えるんだけどな。
「早くシャワー浴びてきなよ」